こんにちは。ボクのヒコーキ 運営者の「ひろかず」です。
飛行機のファーストクラスに個室があると聞くと、扉を閉めて眠れるのか、二人で同じ部屋を使えるのか、気になりますよね。JALやANAの個室を探しているあなたも、海外航空会社のスイートと何が違うのか迷うかもしれません。
さらに、ダブルベッドやシャワー、トイレは付いているのか、日本発着のどの路線で乗れるのか、料金はいくらなのかも知りたいところ。マイルやアップグレードで予約できるのか、国内線のファーストクラスも個室なのかまで調べ始めると、同じ「ファーストクラス」という名前だけでは判断も難しいです。
この記事では、扉付きの一人用座席から二人用スイートまで、それぞれの違いを整理します。希望する個室を選ぶときに、予約画面で何を確認すればよいかも分かるようにまとめました。
- 扉付き個室と仕切り付き座席の違い
- JAL・ANAと海外航空会社の個室の特徴
- 二人利用やベッド・シャワーの設備
- 料金・マイルと予約時の確認方法
飛行機のファーストクラスは個室?種類と違い
まずは「個室」という言葉の中身から見ていきましょう。ファーストクラスでも、扉の有無や仕切りの高さは座席によって違います。航空会社ごとの名前だけでなく、実際にどんな空間なのかを知ると比較しやすくなります。
- 扉付き個室と仕切り付き座席の違い
- JALの個室はA350と777でどう違う?
- ANAのTHE SuiteとA380の個室
- 海外航空会社の個室とスイート
- 二人で同じ個室を利用できる?
扉付き個室と仕切り付き座席の違い
飛行機のファーストクラスには、壁と扉で一席を囲む座席があります。扉を閉めれば通路からの視線を抑えられ、食事や映画、睡眠の時間を自分のペースで過ごしやすくなります。一般に「個室型ファーストクラス」と聞いてイメージするのは、このタイプではないでしょうか。
一方で、座席の周囲を高い仕切りで囲みながら、通路側には扉を設けていないスイートもあります。こちらも十分な広さとプライベート感を備えていますが、扉を閉められる個室とは構造が異なります。ファーストクラスという名称だけでは、扉付きかどうかは分かりません。
| 座席の形態 | 通路との仕切り方 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 扉付き個室型シート | 壁と扉で一席を囲む | 壁や扉の高さ、上部の開放具合 |
| 仕切り付きスイート | 高い壁やシェルで視線を遮る | 通路側に扉があるか |
| 二人用スイート | 隣接する二室をつなぐ、または一室を二人で使う | 対象となる座席番号と予約条件 |
| 寝室付きの特別な客室 | 座席とは別の寝室を備える | 通常のファーストクラスとは別の商品か |
もう一つ気を付けたいのが「完全個室」という表現です。航空会社が完全個室と案内していても、ホテルの部屋のように天井まで閉じた空間とは限りません。背の高い壁、扉、カーテンなどで周囲の視線を遮る設計もあります。外からどの程度見えるかが気になるなら、写真に加えて壁の高さや室内を紹介する画像も見ておくと安心です。
なお、個室に見える座席はビジネスクラスにもあります。扉が付いていることだけでファーストクラスとは判断できないんです。座席の形と搭乗クラスは、それぞれ別に確認する。ここを押さえておくと、写真や予約画面を見たときに混乱しにくくなります。
JALの個室はA350と777でどう違う?
JALの国際線で個室を探すなら、まずエアバスA350-1000とボーイング777-300ERを分けて考えましょう。どちらにもファーストクラスがありますが、座席の作りは同じではありません。
A350-1000のファーストクラスは、JALで初めて扉を備えた個室仕様です。座席は横に3席並ぶ1-1-1配列で、機内全体では6席。個室の壁は約157cmの高さがあり、43インチの個人用モニターも備えています。通路側の扉を閉めて自分の空間を作れることが、従来の座席との大きな違いです。
ベッドは最大で長さ約203cm、幅約123cm。シングルベッドとサイド座席を同時に使う形や、広いベッドとして使う形を選べます。JALは「ダブルベッド級の広さ」と案内していますが、これは一人用の座席内で得られる広さの説明です。一席を二人分として予約し、二人で寝られるという意味ではありません。
対する777-300ERの「JAL SUITE」は、周囲を仕切った従来型のスイートです。ゆったりした上級座席ですが、A350-1000の扉付き個室と同じ構造ではありません。「JALのファーストクラスなら、どの便でも新型個室」と思って予約すると、想像していた座席と違う可能性があります。
JALで扉付き個室を希望する場合
予約する便にA350-1000が使われるかを確認したうえで、ファーストクラスの座席図と座席案内を見ます。羽田発着のニューヨーク、ロサンゼルス、ダラス・フォートワース、ロンドン、パリはA350-1000の対象路線として案内されていますが、路線名だけで個々の便の機材を確定することはできません。
「A350」とだけ書かれた情報を見るときも、国内線で使われるA350と国際線のA350-1000を混同しないようにしたいですね。目的は機種名を覚えることではなく、あなたが乗る便の座席仕様を確かめることです。

ANAのTHE SuiteとA380の個室
ANAの国際線にも扉付きのファーストクラスがあります。代表的なのが、ボーイング777-300ERの対象仕様に設けられた「THE Suite」です。扉と個室型のシェルで一席を囲み、自分だけの空間を作れる座席タイプです。
ただし、ANAの777-300ERならすべてTHE Suiteというわけではありません。777-300ERには、スクエア型のシェルで座席を仕切る「ANA FIRST SQUARE」もあります。こちらもプライバシーを考えたファーストクラスですが、THE Suiteとは別の商品です。機種欄に「777-300ER」と表示されているだけでは、どちらの座席になるか判断できません。
もう一つの選択肢が、ANAのエアバスA380です。成田―ホノルル線の「FLYING HONU」に設けられたファーストクラスは、扉付きの個室型シート。32インチの大型モニターや収納スペースを備えています。THE Suiteとは機材も座席の設計も異なるので、写真を見比べると雰囲気の違いが分かりやすいでしょう。
| ANAの座席 | 主な対象機材 | 通路側の扉 |
|---|---|---|
| THE Suite | 777-300ERの対象仕様 | あり |
| ANA FIRST SQUARE | 777-300ERの対象仕様 | THE Suiteとは異なる仕切り付き座席 |
| A380ファーストクラス | A380 | あり |
ホノルル行きで個室を考えているなら、便名と搭乗日を入れてA380の運航予定を確認してください。ハワイ路線では「その便の最上位クラス」と「国際線ファーストクラス」も混同しやすいところです。料金やクラスの違いを含めて確認したい場合は、ハワイ往復ファーストクラスの値段と買い時でも整理しています。
海外航空会社の個室とスイート
海外航空会社まで視野を広げると、ファーストクラスの個室にはいろいろな形があります。名前に「スイート」が付いていても、扉付きの一人用座席、二室をつなげられる客室、寝室付きの特別な商品など、内容は様々です。
エミレーツ航空のA380ファーストクラスは、扉付きのプライベートスイートです。同じ機内にはシャワースパも設けられています。一方、対象仕様のボーイング777には、床から天井まで伸びる扉を備えた新型ファーストクラスがあります。
エミレーツ航空の777がすべてこの新型仕様とは限らないため、A380か777かだけでなく、その便の座席配置まで確認したいところです。座席と料金の違いは、エミレーツ航空ファーストクラスの料金と座席でも詳しく紹介しています。
シンガポール航空の「スイート」はA380限定の商品です。一室ずつ扉を閉められ、指定された隣接スイートなら間の仕切りを開いて二人用ベッドを作れます。エティハド航空のA380には、独立した座席とベッドを備える「ファーストアパートメント」があり、さらに別商品として、リビング・寝室・専用シャワールームからなる「ザ・レジデンス」があります。
ルフトハンザの対象A350に導入された「Allegrisファーストクラス」には、一人用の扉付きスイートと、最大二人で利用できる「スイートプラス」があります。
エールフランスの新型「ラ・プルミエール」は座席とベッドになる長椅子を備え、厚手のカーテンで空間を仕切る方式です。カタール航空のA380ファーストクラスには可動式の仕切りがありますが、扉付きの密閉型個室として扱うのは正確ではありません。
「スイート」の名前だけで設備は決まりません。扉で囲まれた座席なのか、二人で使えるのか、独立したベッドがあるのかを、それぞれの商品ごとに見るのが確実です。
二人で同じ個室を利用できる?

カップルや家族で乗るなら、ここがいちばん気になるかもしれません。「二人ともファーストクラスに乗る」ことと「二人で同じ個室を使う」ことは別です。JALのA350-1000やANAのTHE Suiteは、一人ずつ自分の座席を利用するのが基本。隣り合う席を取れても、二室の壁が開いて一室になるとは限りません。
二人用ベッドを希望するなら、シンガポール航空A380のスイートが分かりやすい例です。ただし、対象は1Aと2A、または1Fと2Fという指定の隣接席。スイートを適当に二席予約するだけでは、ベッドをつなげられません。予約画面で対象席が二席とも選べるか、先に確認しておく必要があります。
ルフトハンザのAllegris「スイートプラス」は、一室を最大二人で利用できるタイプです。こちらは隣接する二室をつなぐ方式ではありません。二人での利用条件や料金の扱いは商品固有のものなので、ほかの航空会社にも同じ条件が当てはまるとは考えないほうがいいでしょう。
また、広いファーストクラスの座席では、同行者を招いて食事や会話ができる場合があります。でも、一時的に同じ空間で過ごせることと、二人がその個室を正式な座席として使えることは別です。二人で過ごしたい場面が「食事」なのか「就寝」なのかまで決めておくと、欲しい座席を選びやすくなります。

飛行機のファーストクラス個室の料金と選び方
座席の違いが分かったら、次は設備、国内線との違い、料金と予約方法を見ていきます。個室らしい写真だけで決めず、あなたが乗る便で必要な設備を利用できるかを確かめましょう。
- ベッドやシャワーは個室にある?
- 国内線のファーストクラスは個室?
- 日本発着で個室に乗れる路線は?
- 個室の料金はどのくらい?
- マイルやアップグレードでも乗れる?
- 飛行機でファーストクラスの個室を選ぶ要点
- 飛行機のファーストクラス個室に関するよくある質問
ベッドやシャワーは個室にある?
ファーストクラスの個室には、横になって眠れる座席が多くあります。ただし「ベッド」の形は一つではありません。座席をフルフラットにするタイプ、座席とは別にベッドを備えるタイプ、二つの個室をつなげてベッドを作るタイプなどがあります。
例えばJALのA350-1000は、一席の中で最大約123cmの幅を使えるベッド仕様です。シンガポール航空A380の指定スイートは、二つの客室をつなげて二人用ベッドにできます。
エティハド航空A380のファーストアパートメントは座席とベッドが別で、ザ・レジデンスには独立した寝室があります。どれも「ベッド付き」と呼べますが、過ごし方はかなり違いますね。
シャワーが個室内にあるケースは、さらに限られます。エミレーツ航空のA380には機内のシャワースパがありますが、各座席の中にシャワー室が付くわけではありません。エティハド航空A380のファーストアパートメントからも機内シャワーを利用できます。一方、ザ・レジデンスの場合は専用のシャワールームです。
トイレについても同じです。一般的な扉付き個室型シートに専用トイレはなく、機内の化粧室を利用します。「個室」「シャワー」「トイレ」という言葉が一緒に紹介されていても、その設備が各座席の中にあるのか、機内で共用するのかを分けて読むことが大切です。
シャワーなどの設備は機材や運航条件によって利用できる便が限られます。利用方法や提供状況まで含め、予約する便の案内を確認してください。

国内線のファーストクラスは個室?
日本の国内線にもファーストクラスがありますが、国際線の扉付き個室をそのまま短距離路線で体験できるわけではありません。JAL国内線のA350や787のファーストクラスは、大型のシェルや座席間の仕切りによって、落ち着いて過ごせる空間を作っています。一人ずつ扉を閉める国際線A350-1000の個室とは別の座席です。
座席のゆとりや機内サービスを楽しむ目的なら、国内線のファーストクラスにも魅力があります。ただ、「扉を閉めて誰にも見られずに眠りたい」という希望には合いません。JAL国内線の機材別の座席や利用方法を知りたい場合は、JAL国内線ファーストクラスの座席と料金を見てみてください。
ANAも名称に注意したいところです。2026年5月19日以降の搭乗分では、国内線の予約検索画面で従来の「プレミアムクラス」が「ファーストクラス(プレミアムクラス)」と表示されています。この表示を見て、ANA国際線のTHE Suiteと同じ扉付き個室を想像すると、実際の座席との間に違いが出てしまいます。
国内線の名称と国際線の個室設備は分けて確認しましょう。「ファーストクラス」と書いてあっても、まず国内線か国際線かを見て、その便の座席写真や座席図を確認するのが分かりやすい方法です。
日本発着で個室に乗れる路線は?
日本から出発して扉付きのファーストクラスを選びたいなら、航空会社名だけでなく路線と便を組み合わせて探しましょう。JALの国際線A350-1000は、羽田発着のニューヨーク、ロサンゼルス、ダラス・フォートワース、ロンドン、パリが対象路線として案内されています。ANAのA380「FLYING HONU」は、成田―ホノルル線で案内される機材です。
ANAのTHE Suiteは対象仕様の777-300ERに設けられていますが、「777-300ERが飛ぶ路線」を見つけただけでは十分ではありません。同じ機種にANA FIRST SQUAREという異なるファーストクラス座席もあるからです。路線を見つけたら、搭乗日の便にどの座席仕様が設定されているか、座席図まで進んで確かめます。
海外航空会社では、エティハド航空がA380の対象就航先として東京を案内しています。また、ルフトハンザのAllegrisファーストクラスは、羽田線を含むミュンヘン発着の一部A350で案内されています。ただし、「東京にA380が来る」「羽田線にA350が飛ぶ」という情報だけで、希望する日や便の座席を確定することはできません。
シンガポール航空の二人用スイートはA380限定、エミレーツ航空の床から天井まで扉が伸びる新型スイートは対象仕様の777限定です。路線が同じでも、搭乗日や便によって機材・座席仕様が違う可能性があります。行きと帰りで別の機材になる場合もあるため、往復それぞれを確認したいですね。
路線や投入機材は変更されることがあります。ここで挙げた路線は、希望する便に個室が確約されるという意味ではありません。実際の予約時には、搭乗日・便名・運航機材・座席図を確認してください。
個室の料金はどのくらい?
個室型ファーストクラスに、全社共通の料金表はありません。同じ路線でも、旅行する日、予約する時期、残席、片道か往復か、変更や払い戻しができる運賃かによって支払額が変わります。税金や燃油特別付加運賃なども、表示された運賃とは別に確認が必要です。
特に注意したいのは、高いファーストクラス運賃を支払えば、必ず希望する個室になるわけではないことです。JALならA350-1000と777-300ER、ANAなら777-300ERの座席仕様によって、体験する空間が変わります。料金を比較するときは、「ファーストクラス」というクラス名だけでなく、実際に提供される座席商品をそろえて見ることが必要です。
二人で利用する場合も、二席をそれぞれ買う商品と、一室を二人で使う商品では料金の仕組みが異なります。シャワー付きの機材を希望するなら、対象便の運賃と設備の条件を合わせて確認しましょう。写真の印象だけで予算を決めず、あなたが乗りたい日付で実際の総額を確認するのが確実です。
料金を見比べる際は、運賃だけでなく、税金などを含めた支払総額、変更・払い戻し条件、実際の座席仕様を一緒に控えておくと整理しやすくなります。
掲載される金額や運航予定は変動します。正確な情報は公式サイトをご確認ください。複数社を組み合わせる予約や高額な航空券の条件判断が難しい場合は、航空会社や取扱いに詳しい旅行会社への相談をお願いします。最終的な判断は専門家にご相談ください。

マイルやアップグレードでも乗れる?
ファーストクラスの個室は、現金で航空券を購入する以外に、マイルを使った特典航空券で利用できる場合があります。ただし、通常販売の座席に空きが見えていても、特典航空券用の席が空いているとは限りません。必要マイル数だけ調べて「乗れる」と決めるのは、少し早いかなと思います。
特典航空券を調べるときは、対象便にファーストクラスがあるか、特典席が取れるか、必要マイル数はいくつか、税金などの追加支払いはいくらかを分けて確認します。JALの国際線ファーストクラスは、追加マイルで対象席を予約する「特典航空券PLUS」の対象外です。
必要マイル数や制度は変更される可能性があるため、実際に申し込む時点の条件を確認してください。
アップグレードも、空席があれば誰でも差額だけで利用できる仕組みとは限りません。対象となる航空券の運賃種別、アップグレード元の搭乗クラス、申込期限、必要なマイルや支払額などに条件があります。JALの国際線アップグレード特典では、ファーストクラスへのアップグレードはビジネスクラスからが対象です。
また、アップグレード先がファーストクラスでも、狙っている個室仕様の機材でなければ座席は別物です。まず希望する便と機材を決め、次に特典航空券やアップグレードの対象になるかを確認する順番が分かりやすいでしょう。
飛行機でファーストクラスの個室を選ぶ要点
飛行機のファーストクラスで個室を楽しみたいなら、最初に「自分にとって必要な個室」を決めることが大切です。扉を閉めて一人で眠りたいのか、二人で同じ空間を使いたいのか、シャワーまで体験したいのか。希望によって選ぶ座席は変わります。
JALのA350-1000、ANAのTHE SuiteやA380のように、一人で過ごすための扉付き座席があります。シンガポール航空A380には指定の二室をつなぐスイートがあり、ルフトハンザには一室を最大二人で使えるスイートプラスがあります。
エミレーツ航空A380のシャワースパは機内の共用設備で、エティハド航空のザ・レジデンスは専用の寝室とシャワールームを備える別格の商品です。
予約前に確認したいのは、航空会社、商品名、搭乗日、便名、機材、座席図、座席番号の組み合わせです。二人利用なら対象席の指定も欠かせません。予約後も機材変更によって座席仕様が変わる可能性があるため、出発前にもう一度確認しておくと安心です。
まずは、座席の写真や説明で「扉」「ベッド」「二人利用」の希望を絞り、最後にその日の便と支払総額を確かめましょう。ファーストクラスという名前より、実際に乗る便でどんな空間を使えるかが、満足できる個室選びの決め手になるかなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
