「F16 戦闘機 日本 保有」と検索された方の多くは、日本がF-16戦闘機を実際に運用しているのかどうかを知りたいのではないでしょうか。この記事では、F16戦闘機を日本は保有してるのかという疑問に正確な情報でお答えしつつ、混同されやすいF-2戦闘機との関係についても詳しく解説していきます。
また、F16戦闘機の何がすごいのか、その特徴や世界的な評価にも触れながら、F15とF16はどっちが強いのかといった点を比較。加えて、日本の航空自衛隊の戦闘機一覧と保有数、世界の戦闘機保有数ランキング、さらには航空自衛隊の戦闘機歴代の流れも取り上げ、日本の防空体制がどのように構築されてきたかを紹介します。
F-2戦闘機の魔改造の内容や、F2戦闘機配備基地の配置理由など、日本独自の運用事情もわかりやすく解説。さらに、F-16の生産は終了したのかという点についても、現在の最新状況をお伝えします。
この記事を読めば、日本とF-16の関係を中心に、戦闘機に関する基礎知識から最新動向まで、幅広く理解できるはずです。
- 日本はF16戦闘機を正式には保有していないこと
- F2戦闘機がF16をベースにした国産機であること
- F16とF15の違いや強みの比較
- 航空自衛隊の戦闘機配備や保有状況の全体像
F16戦闘機を日本は保有しているのか?

- 【F16戦闘機】自衛隊は持ってますか?
- F2戦闘機はF16ベースの国産機
- F2戦闘機 魔改造の中身を解説
- F2戦闘機 配備基地とその理由
- F-16の生産は終了したのですか?
【F16戦闘機】自衛隊は持ってますか?
現在の航空自衛隊は、アメリカ製のF-16戦闘機を直接的には保有していません。F-16はアメリカを中心に世界20カ国以上で運用されているベストセラー機ですが、日本ではこの機体を正式採用した実績はありません。
この点は、混同されがちなF-2戦闘機の存在が原因として挙げられます。F-2はアメリカのF-16をベースに、日米共同で開発された日本独自の戦闘機です。そのため、外観や設計思想にはF-16と共通する部分も見られますが、F-2は全くの別物として扱われています。
航空自衛隊の装備リストにもF-16は明記されておらず、実際に日本国内でF-16を運用している部隊も存在しません。唯一、アメリカ空軍が三沢基地などに配備しているF-16が日本国内で目にされることはありますが、これらは在日米軍の機体であり、自衛隊のものではありません。
このように、日本の自衛隊がF-16戦闘機を保有しているという情報は誤解に基づくものであり、公式な装備として導入された事実はないのです。
F2戦闘機はF16ベースの国産機

F-2戦闘機は、アメリカのF-16戦闘機をベースに開発された、日本独自の多用途戦闘機です。日米共同で設計・開発されたものの、製造や運用の主体は日本にあります。したがって、「国産機」として分類されるのが一般的です。
この機体は、1980年代後半から始まった次期支援戦闘機(FS-X)計画をもとに、F-16C/Dを基に設計が開始されました。しかし、結果的にはF-16の単なる改修ではなく、日本の地理や作戦要求に合わせて大幅な改良が施されたことにより、外観こそ似ているものの、中身はほとんど別物になっています。
F-2は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を用いた大型の主翼を持ち、電子装備も日本独自開発のものが多く採用されています。特に、世界初の実戦配備型AESAレーダー「J/APG-1」を搭載したことで、F-16同時期モデルを上回る性能です。
このように、F-2はF-16をベースにしているものの、実質的には日本独自の改良によって完成した国産戦闘機と言える存在と言えます。
F2戦闘機 魔改造の中身を解説

F-2戦闘機は、単なるF-16のコピーではありません。その開発過程で行われた数々の改良は、しばしば「魔改造」と呼ばれるほど徹底的で、日本独自の運用思想が強く反映されています。
F-2戦闘機の改良点は多岐にわたり、特に以下の3つの分野でF-16との明確な違いが見られます。
1. 機体構造の大幅な改良
- F-2はF-16と比べて全長・全幅が拡大されている
- 主翼面積は約25%増加しており、兵装の搭載量が増加
- 航続距離も向上し、より長距離の作戦行動が可能
- 素材にはCFRP(炭素繊維強化プラスチック)などの先進複合材を採用
- 高い強度と軽量化の両立を実現している
2. 電子装備の先進性
- 世界初の実戦配備型AESAレーダー「J/APG-1」を搭載
- 同世代のF-16よりもレーダー性能が優れている
- 高精度な目標追尾能力と同時多目標交戦能力を備える
- 空対空・空対地の両任務で作戦能力を飛躍的に向上
3. 兵装面での独自性
- 日本製の空対艦ミサイル(ASM-1およびASM-2)を最大4発搭載可能
- 対艦戦闘能力においてF-16よりも優位性がある
- 海上防衛を重視する日本の戦略にとって重要な装備となっている
このように、F-2はF-16をベースとしながらも、機体設計・電子装備・兵装の各面で日本独自の改良が加えられた、全く別の戦闘機として高い性能を誇っています。
ただし、こうした改良の代償として、F-2はF-16に比べて製造コストが高く、整備面でもやや手間がかかる機体となっています。それでも、日本の戦略環境に合わせて最適化されたF-2は、「魔改造」という言葉以上に高い独自性と完成度を備えた戦闘機と言えるでしょう。
F2戦闘機 配備基地とその理由

F-2戦闘機は、日本全国の航空自衛隊基地の中でも、特定の拠点に集中的に配備されています。主な配備先は、三沢基地(青森県)、築城基地(福岡県)、新田原基地(宮崎県)です。これらの基地は、いずれも地政学的に重要な位置にあり、F-2が持つ特性と合致した運用が可能な場所です。
三沢基地は、北日本の空域防衛を担う北部航空方面隊の一部として機能しています。ここでは、日本海や北海道方面の空と海を監視・防衛する重要な任務が与えられており、F-2の対艦攻撃能力や多用途性が求められるのです。
一方、西日本をカバーするのが築城基地と新田原基地です。特に東シナ海や南西諸島方面での警戒・防衛に関して、F-2は大きな役割を果たしています。
F-2は対艦ミサイルを4発搭載できる強力な海上打撃力を持っており、周辺国の海上活動に対応するには最適な機体です。築城基地には第8飛行隊・第6飛行隊、新田原基地にもF-2を扱う部隊が配置されており、それぞれ西部航空方面隊に属しています。
こうした配置は、ただの偶然ではありません。F-2は空対艦能力が高いため、日本列島を囲む海上防衛ラインの最前線に配備されることが戦略的に意味を持ちます。また、青森から九州にかけてバランス良く展開されているため、全国の有事に迅速に対応できる体制が整っているのです。
F-16の生産は終了したのですか?

F-16の生産は終了していません。たしかに過去には一時的な生産停止がありましたが、現在もアメリカで新造機の製造が継続中です。とくに最新型である「F-16 Block 70/72」が世界各国から新たに発注されており、その需要はむしろ増加傾向にあります。
F-16の生産は、2017年にアメリカ・テキサス州フォートワース工場から、サウスカロライナ州グリーンビル工場に移転されました。移転に伴う生産ラインの再整備やパンデミックの影響で、引き渡しスケジュールが一時遅延したこともありましたが、2023年には正式に出荷が再開され、今後も年間最大48機の生産が見込まれています。
これを支えているのが、世界中からの注文です。例えば、バーレーン、台湾、スロバキアなどは最新型を新規で発注し、さらに既存機のアップグレード需要も加わっています。このアップグレードでは、旧式のF-16をBlock 70相当に近づける改修が行われており、新規製造と合わせて生産ラインが維持されているのです。
現在のF-16は、単に旧式の戦闘機ではなく、高性能なアビオニクス、最新型レーダー、マルチロール対応能力を備えた“現役の一線級”の機体と見なされています。「ステルス性のないF-35」とも称されるほどの性能を持つF-16 Block 70/72は、今後も新興国や同盟国の主力機として採用され続けるでしょう。
したがって、F-16の生産は終了どころか、再び活発になっており、その存在感はこれからも長く続いていくと予想されます。
【F16戦闘機】日本の保有と他国との比較

- 日本の航空自衛隊 戦闘機一覧と保有数
- 戦闘機保有数ランキング 世界主要5ヵ国と日本
- 航空自衛隊の戦闘機 歴代の変遷
- F16戦闘機の何がすごいのか?
- F15とF16どっちが強い?比較と評価
- F16は今も世界で使われているか
日本の航空自衛隊 戦闘機一覧と保有数
戦闘機 | 主な役割 | 特徴 | 保有数 | 配備状況 |
---|---|---|---|---|
F-15J/DJ | 制空戦闘 | 高高度・長距離戦闘に対応。日本独自の近代化改修型あり | 約200機 | 全国の基地に配備、主力戦闘機として運用中 |
F-2A/B | 多用途(制空・対地・対艦) | F-16ベースの日本独自開発。海上作戦・対艦攻撃に強み | 91機 | 三沢・築城・新田原基地に配備 |
F-35A/B | ステルス戦闘(空対空・空対地) | 第5世代ステルス機。F-35Bは2025年以降本格運用予定 | 38機以上(A型) | A型配備中、B型は配備準備段階 |
航空自衛隊が現在運用している戦闘機は、F-15J/DJ、F-2A/B、F-35A/Bの3機種が中心です。これらはいずれも異なる役割と特徴を持ち、日本の防空体制を支える中核となっています。
まず、F-15J/DJは航空自衛隊の主力制空戦闘機であり、アメリカのF-15イーグルを基にした日本独自仕様です。制空任務に特化しており、高高度・長距離の戦闘能力に優れています。現在、約200機が配備されており、そのうち近代化改修機も順次運用されています。
次に、F-2A/BはF-16をベースに日米で共同開発された日本独自の多用途戦闘機です。海上作戦や対艦攻撃能力に優れており、主に三沢基地・築城基地などに配備されています。保有数は91機とされ、制空と対地・対艦攻撃の両方に対応可能です。
最後に、F-35A/Bは第5世代のステルス戦闘機で、空対空・空対地の両任務に対応する最新機です。F-35Aはすでに38機以上が導入されており、今後もさらに追加される予定です。F-35B(短距離離陸・垂直着陸型)はまだ配備準備段階ですが、2025年度以降に本格運用が始まる見込みです。
戦闘機全体の保有数は、退役間近のF-4EJを含めて約334機とされますが、実働機は260機前後です。航空機全体では約447機が運用されています。こうした機体は全国12個飛行隊に配備され、日本全土の空をカバーしています。
戦闘機保有数ランキング 世界主要5ヵ国と日本
順位 | 国名 | 保有機数(推定) | 主な運用機種 | 備考 |
---|---|---|---|---|
第1位 | アメリカ | 非公開(世界最多) | F-22、F-35、F-16、F-15 | 空軍・海軍・海兵隊がそれぞれ運用 |
第2位 | 中国 | 約1,200機 | J-10、J-11、J-20 | 国産機中心に急速に近代化中 |
第3位 | ロシア | 非公開(中国と同程度以上) | Su-27、Su-30、Su-35、MiG-29 | 多機種を保有し空軍力を維持 |
第4位 | インド | 約564機 | Su-30MKI、ラファール、MiG-29 | 多国籍構成の空軍戦力を保有 |
第5位 | 韓国 | 約402機 | F-15K、F-16、FA-50 | 国産軽戦闘機FA-50も運用 |
世界の主要国における戦闘機の保有数には大きな差があり、その背景には各国の安全保障環境や防衛戦略が色濃く反映されています。2025年時点での推定戦闘機保有数ランキングを見ると、際立つのはやはり大国の存在感です。
第1位はアメリカで、正確な数値は非公開ながら、事実上世界最多と見られています。F-22、F-35、F-16、F-15など多様な機種を運用しており、空軍・海軍・海兵隊がそれぞれ独自の戦力を保有しているからです。
以下にご指定の条件に沿ってリライトした文章をお届けします。文末の表現が単調にならないよう、バリエーションを持たせています。
第2位は中国で、戦闘機の保有数は約1,200機にのぼると見られています。主力機にはJ-10やJ-20といった国産機があり、近年は急速な近代化が進行中です。
続く第3位はロシアで、正確な保有数は公表されていないものの、中国と同等か、それを上回る規模と推定されています。配備されている機体はSu-27、Su-35、MiG-29など多岐にわたり、いずれも強大な空軍戦力の一翼を担っています。
第4位はインドで、約564機を保有。フランス製のラファールや旧ソ連製のSu-30MKIなど、多国籍機種による構成が特徴です。第5位には韓国が入り、約402機を保有しています。F-15KやF-16、韓国独自のFA-50も戦力の一部です。
日本の戦闘機保有数はおよそ260機と推定されていますが、公式には公表されていません。航空機全体では世界8位前後の規模であり、戦闘機のみで見ると韓国の次に位置づけられると考えられます。
こうしたランキングは、各国の軍事政策や経済状況により年々変動するため、常に最新情報を確認することが重要です。
航空自衛隊の戦闘機 歴代の変遷

航空自衛隊は1954年の創設以来、時代に応じて様々な戦闘機を導入・運用してきました。その変遷は、日本の防空戦略の進化と密接に関係しています。
導入年代 | 機種名 | 特徴 | 備考 |
---|---|---|---|
1950年代 | F-86F セイバー | アメリカ製亜音速戦闘機 | 航空自衛隊創設初期の主力機 |
1950年代 | F-86D セイバー | 夜間迎撃型 | F-86Fと同時期に配備 |
1960年代 | F-104J スターファイター | 超音速・マッハ2級戦闘機 | 日本初の超音速戦闘機 |
1970年代 | F-4EJ ファントムII | 大型・多用途・複座戦闘機 | F-4EJ改へ近代化改修された |
1970年代 | F-1 | 日本初の国産超音速戦闘機 | 支援戦闘機として開発 |
1980年代 | F-15J/DJ | 制空戦闘機・高機動・高性能 | 現在も主力として運用中 |
2000年代 | F-2A/B | 日米共同開発・多用途型 | F-16をベースに日本仕様へ改良 |
2010年代〜 | F-35A/B | 第5世代ステルス戦闘機 | A型配備中、B型は今後導入予定 |
初期に導入されたのはF-86Fセイバーです。これはアメリカ製の亜音速戦闘機であり、航空自衛隊発足とともに主力戦闘機として活躍しました。同時期にはF-86Dという夜間迎撃型も配備されています。1960年代には超音速戦闘機F-104Jスターファイターが導入され、日本初のマッハ2級戦闘機となりました。

1970年代に入るとF-4EJファントムIIが導入され、複座・多用途の大型戦闘機として制空や対地攻撃任務に対応しました。日本独自仕様への改修を経て、F-4EJ改も登場し、長年にわたって運用されました。

同時期には、日本初の国産超音速戦闘機であるF-1も登場しました。これは支援戦闘機として設計され、後にF-2の基礎となる国産機開発の第一歩となりました。
1980年代からはF-15J/DJが導入され、航空自衛隊の主力戦闘機の座を確立。これにより、日本の空中戦能力は飛躍的に向上しました。
2000年代に入り、F-2A/Bが正式に配備されました。これはF-16をベースにした日米共同開発機で、電子装備や兵装が日本仕様に強化されています。最新の主力戦闘機としては、2016年から配備が始まったF-35Aが挙げられます。今後はF-35Bの導入も予定されており、ステルス性能を活かした新たな防空体制が構築される見込みです。
このように、航空自衛隊の戦闘機は時代の要請に応じて進化しており、アメリカからの輸入機と国産機をバランスよく組み合わせながら、自主防衛能力の強化を図ってきました。
F16戦闘機の何がすごいのか?

F-16戦闘機が「すごい」と言われる理由は、軽量かつ高性能で、多用途に対応できる点にあります。特に、機動性・汎用性・コストパフォーマンスという3つの柱が高評価なのです。
世界中で高く評価され続けているF-16戦闘機は、以下のような特長があります。
● 優れた機動性能
・フライ・バイ・ワイヤ(FBW)制御により、緻密な操縦が可能
・静安定性緩和設計(RSS)を採用し、意図的に不安定さを加えることで旋回性が向上
・小型・軽量な機体構造との相乗効果により、ドッグファイトで抜群の運動性能を発揮
● マルチロール対応の多用途性
・空対空戦闘だけでなく、対地・対艦攻撃、敵防空網の制圧任務にも対応
・全天候型の設計により、視界不良時でも精密な兵器運用が可能
・BVR(視程外)戦闘にも対応する高性能レーダーとアビオニクスを搭載
● コストパフォーマンスの高さ
・単発エンジンで構造がシンプルなため整備が容易
・燃料消費が少なく、運用コストを大幅に削減可能
・導入コストもF-15のような双発機に比べて格段に低いため、採用国が多い
これらの特長により、F-16は数十年にわたり第一線で使われ続けている、信頼性の高い戦闘機と位置づけられています。
つまり、F-16は「安くて強い」「何でもできる」「扱いやすい」という3拍子揃った万能戦闘機なのです。
F15とF16どっちが強い?比較と評価
項目 | F-15 | F-16 |
---|---|---|
エンジン | 双発 | 単発 |
機体サイズ | 大型 | 小型・軽量 |
最大速度 | マッハ2.5 | マッハ2.0前後 |
兵装搭載量 | 非常に多い | 中程度 |
機動性 | 中〜高 | 非常に高い(ドッグファイト向き) |
戦果(撃墜記録) | 100勝0敗 | 約80機撃墜・2機損失(事故含む) |
導入コスト | 非常に高い | 比較的安価 |
主な採用国 | アメリカ、日本、サウジアラビアなど | 世界20カ国以上 |
任務適性 | 制空戦闘に最適 | 多用途・マルチロール任務に対応 |
F-15とF-16はどちらもアメリカを代表する高性能戦闘機ですが、その設計目的と得意分野が異なるため、単純な優劣を語るのは適切ではありません。両機はそれぞれの強みを持っており、戦術に応じて使い分けられています。

F-15は大型で双発エンジンを搭載した制空戦闘機です。高高度・長距離での空中戦に優れており、最大速度はマッハ2.5、圧倒的な兵装搭載量を誇ります。また、実戦での撃墜戦績は100勝0敗とされ、空中戦での信頼性は極めて高いと評価されています。防空の「切り札」として、F-15は今なお最前線で活躍する存在です。

一方のF-16は、軽量・単発ながらも非常に高い機動性を備え、特に近距離戦闘(ドッグファイト)でその真価を発揮します。また、コストパフォーマンスに優れており、F-15に比べて遥かに安価であるため、多くの国が主力機として採用してきました。戦果としても、約80機撃墜・2機損失(事故含む)という実績が残されています。
このように見ると、F-15は「高性能・高価格・制空戦の王者」、F-16は「高機動・安価・万能型」という対照的な存在です。運用する立場からすると、任務の内容に応じてどちらが適しているかが変わってくるため、「どちらが強いか」は用途次第と言えるでしょう。
F16は今も世界で使われているか

F-16は現在でも世界中で現役の戦闘機として広く使用されています。その人気と稼働率の高さは、初飛行から50年以上経った今も衰えることがありません。むしろ、2020年代に入ってからは再び注目が集まり、製造・導入が活発になっています。
アメリカ空軍をはじめ、NATO諸国、中東、アジアなど20か国以上がF-16を導入しており、実働機数は世界でおよそ3,000機にのぼると推定されています。また、F-16を基に開発された派生型も数多く存在し、これらも合わせれば世界で最も普及した戦闘機のひとつです。
特筆すべきは、現在も新造機の生産が続いている点です。一時的に生産が中断されたものの、2023年から再び引き渡しが再開され、F-16 Block 70/72という最新モデルが各国に納入されています。
このモデルは最新のレーダー、アビオニクス、ミッションコンピュータを搭載しており、「ステルス性のないF-35」とまで称されるほどの性能を持ちます。
バーレーン、台湾、スロバキアなどがBlock 70を新たに導入しているほか、既存のF-16をアップグレードする改修プログラムも多数進行中です。このような背景から、F-16は今後も主力戦闘機として長く活躍し続けることが予想されます。
つまり、F-16は過去の名機ではなく、現在も未来も見据えた“進化し続ける現役戦闘機”なのです。
F16 戦闘機 日本 保有の実態と関連情報まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 日本の航空自衛隊はF-16戦闘機を正式には保有していない
- F-16に似たF-2戦闘機は日米共同開発の国産機である
- F-2はF-16よりも大型化・高性能化されている
- F-2には日本独自のAESAレーダー「J/APG-1」が搭載されている
- F-2は対艦ミサイル4発を搭載でき海上防衛に特化している
- F-2の主な配備基地は三沢・築城・新田原の3か所である
- 日本に駐留するF-16は在日米軍が運用している
- F-16戦闘機は高い機動性と汎用性を持つベストセラー機である
- F-16の生産は継続中で最新型Block 70/72が世界で導入されている
- F-15とF-16は運用目的が異なり単純比較はできない
- 航空自衛隊の現役戦闘機はF-15J、F-2、F-35で構成されている
- 日本の戦闘機保有数は約260機とされている
- 世界で最も多くF-16を運用しているのはアメリカである
- 戦闘機保有数で日本は世界8位前後とみられる
- 航空自衛隊は輸入機と国産機を組み合わせて防衛力を構築している
最後までお読みいただきありがとうございました。
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