カイロスロケットの費用から見る小型ロケット市場の最新動向

ロケットのおもちゃを高くかかげて走る幼児とタイトル文字

カイロスロケットの費用について調べていると、実際にいくらかかるのか、「カイロスロケットを飛ばすのにかかる費用は?」という疑問がまず浮かぶのではないでしょうか。さらに、カイロスロケット 爆発のニュースをきっかけに、失敗原因や安全性、そもそもの開発の目的が気になって検索している方も多いはずです。


カイロスロケット2号機や3号機の動向も含めて、将来の見通しを数字とともに整理しておきたいところです。

この記事では、「カイロスロケットの何がすごいのか?」という技術的な特徴だけでなく、カイロスの打ち上げ料金と市場相場の比較を行い、他のロケットと比べたときのコスト感も分かりやすく解説します。あわせて、カイロスロケットを開発している企業という視点から、出資企業やビジネスモデルにも触れていきます。

カイロスロケットの費用を中心に、関連するトピックを一つずつ整理していきますので、最後まで読むことで全体像をスッキリ把握できる構成です。

この記事を読んでわかること
  • カイロスロケットの費用の基本的な金額感を理解できる
  • 爆発や失敗原因とコストの関係が分かる
  • 他ロケットとの打ち上げ料金の違いを把握できる
  • 開発企業や将来計画から今後の費用感をイメージできる

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目次

【カイロスロケット】費用の全体像

そろばんで商談をする江戸時代の番頭さん
ボクのヒコーキ・イメージ
  • カイロスロケットの目的と役割
  • カイロスロケット爆発の概要
  • カイロス初号機の失敗原因
  • カイロスロケット2号機の経緯
  • カイロスロケット3号機の計画

カイロスロケットの目的と役割

カイロスロケットの目的は、小型衛星を低コストかつ高頻度で軌道投入する専用の宇宙輸送インフラを構築することにあります。大規模ロケットが数年に一度のペースで大型衛星を打ち上げるのに対し、カイロスは小型・超小型衛星を短いリードタイムで柔軟に打ち上げることを狙った設計です。

ロケット本体は3段式の固体ロケットを基本とし、最上段に小型の液体推進キックステージを組み合わせる構成が採用されています。固体燃料は構造が簡素で保管性に優れ、あらかじめ燃料を充填した状態で長期間スタンバイできるため、契約から打ち上げまでの準備期間を短縮しやすい特徴を持ちます。

カイロスは衛星の受け渡しから打ち上げまで最短4日という、世界でも例の少ない即応性を目標とするものです。

利用者像としては、防衛や防災用途の政府衛星、大学や研究機関の技術実証衛星、民間企業の地球観測衛星や通信衛星などが想定されています。特に、災害発生時や安全保障上の緊張が高まった場面で、短期間で衛星を追加配備できる体制を整えることが、カイロスの役割の一つとされるところです。

このように、カイロスは単なる一機のロケットではなく、小型衛星時代の宇宙輸送インフラを構成する「頻度とスピード」に軸足を置いたサービスとして位置づけられています。カイロスロケットの費用を考える際も、この即応性や高頻度運用というコンセプトが前提となるのです。

参考資料:Forbes JAPAN

カイロスロケット爆発の概要

破裂するペットボトルロケット
ボクのヒコーキ・イメージ

カイロスロケットは、これまでの打ち上げで爆発という事象を経験しており、「カイロスロケット 爆発」というキーワードで注目を集めました。ただし、この爆発は制御不能な暴発ではなく、自律飛行安全システムが作動した結果として発生したものと説明されています。

初号機は打ち上げから数秒後に、2号機は打ち上げから数分後に飛行異常が検知されました。ロケットには、自身の位置や速度、姿勢、飛行経路を常時監視する自律飛行安全システムが搭載されており、設定された安全飛行範囲から外れたと判断すると、機体を安全な空域で自動破壊する機能が組み込まれています。

発射場周辺や航路上の安全を確保するための仕組みであり、あらかじめ想定されたプロセスの一部として位置付けられています。

この仕組みにより、ロケットが制御不能になった場合でも、危険エリアに到達する前に飛行を中断し、破片をあらかじめ決められた範囲内に落下させることができます。爆発という結果だけを見ると失敗のイメージが前面に出ますが、安全確保という観点では、システムが適切に機能したとも評価されています。

費用面では、爆発によってロケット本体と搭載衛星が失われるため、大きな損失となります。一方で、打ち上げ保険や政府支援、技術実証としての価値なども考慮されるため、単純な赤字としてだけでは語りきれません。

カイロスロケットの費用を理解するうえで、こうした安全システムが前提にあることを押さえておくと、開発コストや保険料の背景も見えやすくなります。

カイロス初号機の失敗原因

たくさんの絆創膏で修理されたペットボトルロケット
ボクのヒコーキ・イメージ

カイロス初号機の失敗原因は、固体燃料の推進力予測に生じた誤差が主な要因とされています。固体ロケットでは、事前に燃焼試験を行い推力の時間変化をモデル化したうえで、打ち上げ時の飛行計画を立てます。

しかし初号機では、実際の推力が予測よりもやや低かったとされ、その結果、想定していた速度や高度に到達できず、安全に設定された飛行範囲から外れる形になりました。

飛行経路が設定の範囲から逸脱すると、自律飛行安全システムが異常を検知します。初号機では、その判断により自動的に飛行が中断され、機体が破壊されました。ロケット本体や燃料そのものに致命的な欠陥があったというよりは、推力の予測と実際の差異に起因する計画側の不確実性が表面化した形です。

この経験を踏まえ、推進剤の特性評価の精度向上や、安全範囲の設定見直し、シミュレーションモデルの改善などが検討されています。固体燃料ロケットは構造が簡素でコスト面の利点がある一方、燃焼中の推力制御が難しく、事前の推定精度が性能を左右しやすい側面があります。

費用面では、初号機の開発・製造や射場準備にかかったコストが一度の打ち上げで回収できなかったことになりますが、以降の機体にノウハウとして反映されるため、中長期的に見れば必要な投資と捉えられています。

初号機の失敗原因を理解しておくと、カイロスロケットの費用に含まれる「技術実証コスト」の意味合いも把握しやすいでしょう。

カイロスロケット2号機の経緯

「2号機」と書かれたペットボトルロケットを嬉しそうに見せびらかす幼児
ボクのヒコーキ・イメージ

カイロスロケット2号機は、初号機に続く実証機として複数の小型衛星を搭載し、再挑戦の機会となりました。

全長約18メートル、重量約23トンの3段固体ロケットという基本構成は変わらず、太陽同期軌道への投入を目指すミッションでした。搭載衛星にはテラスペースのTATARAシリーズや教育衛星、技術実証用の小型衛星など、多様なペイロードが含まれていました。

打ち上げ自体は問題なく始まりましたが、飛行途中で第1段ノズルの角度を検知するセンサーから誤った信号が出力され、姿勢制御系が実際とは異なる状態を前提に制御を行ったとされています。その結果、ノズルが意図しない角度に動き、ロケット全体の姿勢が乱れ、スピンに近い状態に陥りました。

姿勢の乱れは第2段の燃焼フェーズでも回復せず、設定された安全飛行範囲から外れる形になったため、自律飛行安全システムが作動し、打ち上げから約3分後に飛行中断措置として機体が破壊されました。

初号機よりも長い飛行時間とフェアリング分離の成功など、部分的な成果は得られた一方で、ミッション全体としては軌道投入に至っていません。

この不具合を受けて、ノズル角度センサーの設計改良や取付位置の見直し、信号線の保護強化、ソフトウェア側の異常値検知ロジックの拡充などが検討・実施されています。

こうした改良には追加の開発費が必要になりますが、長期的な信頼性向上と再発防止に直結する投資です。カイロスロケットの費用を考える際、2号機の経緯は「センサー系統の信頼性向上にかかるコスト」を示す事例と言えます。

カイロスロケット3号機の計画

記者会見をするロケット技師たち
ボクのヒコーキ・イメージ

カイロスロケット3号機は、初号機・2号機で得られた課題の改善を反映しつつ、本格的な商用打ち上げに近づくマイルストーンとして位置づけられています。2号機で問題となったノズル制御センサーについては、構造や配線、固定方法などが見直され、誤信号に対する耐性向上が図られたところです。また、同様の仕組みを持つ他段にも改善が水平展開されているとのことです。

搭載予定衛星としては、アークエッジ・スペースのAETSシリーズ、Space Cubicsの小型衛星、テラスペースのTATARA-1R、広尾学園の教育衛星など、多様な用途のペイロードが挙げられています。

これらはいずれも技術実証や教育利用、地球観測などを目的としており、カイロスが目指す小型衛星市場との親和性が高いラインナップです。

さらに、将来的には防衛省案件や増強型カイロスへの接続も見据え、上段の性能強化や多軌道投入への対応なども検討されています。3号機の成功は、単発の打ち上げにとどまらず、今後の量産機や年間20回以上の打ち上げ体制の実現可能性を占う試金石となるのです。

費用面では、3号機に向けた改良や追加試験、品質管理の強化がコストとして上乗せされる一方、複数の顧客との打ち上げ契約や政府の研究支援などによって、一機あたりの負担を抑える工夫も進行中です。

カイロスロケットの費用を長期的に下げていくには、3号機以降の成功と打ち上げ数の増加によるスケールメリットの獲得が鍵となります。

参考資料:SPACE ONEプレスリリース


【カイロスロケット】費用の相場と比較

猫のロケット技師にお金が降り注ぐ
ボクのヒコーキ・イメージ
  • カイロスロケットを飛ばすのにかかる費用は?
  • カイロスの打ち上げ料金と市場相場の比較
  • カイロスロケットの何がすごいのか?
  • カイロスロケットを開発している企業は?
  • カイロスロケットの費用を総括

カイロスロケットを飛ばすのにかかる費用は?

カイロスロケットを飛ばすのにかかる費用は、機体の種類やミッション内容によって大きく変動します。試験初号機の原価ベースでは約8億〜10億円程度が目安です。一方で、通常の商用打ち上げや増強型では、総費用として30億〜75億円程度のレンジが想定されています。

この費用には、ロケット本体の製造費に加え、以下のような要素が含まれます。

  • 固体燃料や構造部材、エンジン、電子機器などの製造・組立費
  • 衛星搭載やペイロードインテグレーションに関する作業費
  • 発射場の利用料や運用人員、警備・安全管理にかかる費用
  • 射場施設の建設・維持費用や改修コスト
  • 地上試験や品質保証、各種検査にかかる費用
  • 管制システムや自動制御・安全システムの開発・運用費
  • 打ち上げ保険や周辺環境へのリスク対応に係る費用

企業が顧客に提示する打ち上げ料金には、これらの原価に加えて、管理費や研究開発費の回収分、利益などが上乗せされます。原価ベースの8〜10億円に対し、実際の商用価格が30億円以上とされるのは、この上乗せ分が含まれているためです。

カイロスロケットの費用を検討する際には、「原価としてのコスト」だけでなく、「商用サービスとしての販売価格」との差を意識すると、価格設定の理由が理解しやすくなります。

参考資料:STAR-PRIMER

カイロスの打ち上げ料金と市場相場の比較

2つのロケットのおもちゃを見比べる幼児
ボクのヒコーキ・イメージ

カイロスの打ち上げ料金を理解するには、単体の数字だけを見るのではなく、他の小型ロケットや国内ロケットと並べて比較することが役に立ちます。同じ「数十億円」という金額でも、運べる衛星の重さやサービス内容、安全性への投資の度合いによって、実質的なコストパフォーマンスは大きく変わるためです。

まずは、代表的なロケットと並べたざっくりとした相場感を整理します。ここで挙げる数字はあくまで目安のレンジですが、カイロスの位置づけを把握するうえでの指標です。

ロケット名想定打ち上げ費用の目安ペイロード能力(SSO)特徴的なポイント
カイロス(標準型)約30億〜75億円程度約150kg即応性と高頻度運用を重視
カイロス(増強型)30億円台後半〜80億円前後の想定約250kgメタン上段導入で能力と精度を強化
イプシロン約40億〜70億円程度約590kg(イプシロン)JAXA系の実績豊富な固体ロケット
海外小型ロケット例約10億〜数十億円程度数十kg〜数百kgElectronなど小型専用機が該当

イプシロンロケットは、カイロスよりも一回り大きなクラスに属し、同じ太陽同期軌道でも約590kg前後のペイロードを運べる設計とされています。

一方で、運用主体が公的機関中心であることや、使用できる射場が限られていることから、打ち上げ頻度やスケジュールの柔軟性には制約が生じやすい側面もあるのです(出典例:宇宙航空研究開発機構 JAXA 公式サイト)。

これに対して、カイロスはあえてペイロード能力を150〜250kgクラスに抑えることで、ロケット自体を小型化し、固体燃料主体のシンプルな構造と民間専用射場の組み合わせにより、発射準備期間の短縮と高頻度打ち上げを前面に打ち出しています。

打ち上げ1回あたりの費用だけで見ると、イプシロンと近いレンジに入る場面もありますが、「いつ」「どのくらいの頻度で」飛ばせるかという観点では、違った価値を提供していると言えるでしょう。

海外の小型ロケット、たとえばニュージーランドやアメリカから打ち上げられているElectronのような機体を視野に入れると、名目上の価格が10億円台〜数十億円と、カイロスよりも安価に見えるケースも。ただし、海外ロケットを利用する場合には、次のような追加要素が費用や使い勝手に影響します。

  • 為替レートの変動による実質コストの増減
  • 打ち上げ国までの衛星輸送費や現地での試験・立ち会いにかかる出張コスト
  • 各国の輸出入規制、ITARなど安全保障関連規制に伴う手続きや時間的コスト
  • 打ち上げ失敗時の補償範囲や保険条件の違い

こうした間接的な負担まで考えると、単純に「表示価格が安いロケットが最もお得」というわけではなくなります。特に、防衛や政府衛星の場合は、安全保障上の要件やデータの取り扱いが厳しく、日本国内から打ち上げられるかどうかが、価格以上に優先されることも少なくありません。

カイロスを選ぶ側の視点としては、次のような観点で市場相場との比較を行うことが現実的です。

  • 打ち上げスケジュールの柔軟さや待ち時間
  • 希望する軌道への投入精度や複数衛星搭載への対応力
  • 衛星開発企業との距離やコミュニケーションコスト
  • 安全保障上の要件やデータ管理の信頼性

カイロスの打ち上げ料金と市場相場の比較を総合的に行うと、額面の数値だけを切り出すと海外小型ロケットより高めに映る可能性はあります。

しかし、日本発のサービスであること、専用射場によるスケジュール調整のしやすさ、国内法制や安全保障の枠組みの中で完結できる安心感などを含めて評価すると、一定の費用レンジの中で妥当なポジションを狙っていると言えるでしょう。

カイロスロケットの何がすごいのか?

大気圏を突破するロケットのイラスト
那智勝浦観光機構より引用

カイロスロケットの特徴を「すごいポイント」として整理すると、単なる打ち上げ料金の安さにとどまらず、運用コンセプト・安全設計・将来拡張性の三つが大きな柱となっていることです。

費用や性能だけを個別に比較するのではなく、それらを組み合わせたトータルのサービスデザインに注目すると、カイロスならではの強みが見えやすくなります。

まず大きな特徴は、衛星受け渡しから打ち上げまで最短4日という高い即応性を目標としている点です。固体燃料ロケットは燃料をあらかじめ充填した状態で長期保管できるため、液体ロケットに必要な直前の燃料充填や複雑な配管チェックが不要になり、準備工程をシンプルにできます。

さらに、発射オペレーションの自動化や作業手順の標準化を進めることで、限られた人員でも短期間に打ち上げを繰り返せる体制づくりが進められています。

次に、安全面での大きな特徴が、自律飛行安全システムです。従来の多くのロケットでは、飛行中に異常が発生した場合、地上の安全担当者がレーダーやテレメトリを確認し、必要に応じて破壊信号を送る運用が一般的でした。

カイロスでは、機体側に搭載したシステムが自ら位置・速度・姿勢などを監視し、あらかじめ定めた安全範囲から外れたと判断した時点で、自動的に飛行中断と機体破壊を実行します。これにより、人間の判断や通信遅延に伴うタイムラグを減らし、万が一の際にも迅速にリスクを抑え込む設計になっているのです。

さらに、将来的な増強型カイロスでは、上段ステージに液体メタンエンジンを搭載する計画が示されており、これは性能とコストの両立を狙った挑戦的なアーキテクチャです。

固体ロケット部分で大まかな加速を担当し、上段の液体エンジンで軌道投入の微調整を行うことで、軌道投入精度の向上や多様な軌道への対応力を高める狙いがあります。液体メタンは、環境負荷の低さや取り扱いやすさなどから、次世代推進剤として各国で注目されている燃料でもあります。

費用面では、原価8〜10億円クラスの小型ロケットでありながら、高頻度打ち上げを前提とした設計思想を採用することで、一機あたりの開発費や射場整備費を長期的に分散させるモデルを目指しています。

打ち上げ回数が増えれば増えるほど、設備投資を多くのミッションで割り勘する形になり、1回あたりのカイロス ロケット 費用を抑えやすくなる構造です。

このように、カイロスロケットのすごさは、「頻度」「即応性」「安全性」「拡張性」といった要素を、費用とのバランスを取りながら一体的にデザインしている点にあるのです。

単純な価格競争ではなく、利用者が求める運用スタイルや安全要件に合わせた価値を提供することで、小型衛星時代の新しい宇宙輸送インフラを狙っているところが、他のロケットと一線を画すポイントだと考えられます。

カイロスロケットを開発している企業は?

ロケットの打ち上げ施設
日本経済新聞より引用

カイロスロケットを開発している企業は、日本の民間宇宙輸送ベンチャーであるスペースワンです。本社は東京都内に置かれ、2018年に設立されて以来、小型衛星向けの宇宙輸送サービスを主事業としています。

スペースワンの特徴の一つは、出資企業の顔ぶれにあります。キヤノン電子やIHIエアロスペース、清水建設、日本政策投資銀行など、製造業・建設業・金融業の大手企業が株主として名を連ねています。

これにより、ロケットの機構設計やエンジン開発、射場建設、資金調達など、各分野の強みを持つ企業と連携しながら事業を進めているのです。

和歌山県串本町に建設されたスペースポート紀伊は、日本初の民間主導によるロケット射場として整備されました。発射台や組立塔、管制施設などを一体的に運用し、カイロスロケット専用のインフラとして使われています。

これにより、スケジュール調整や設備の改修を自社主導で行いやすくなっている点も、大きなアドバンテージです。

資金調達面では、銀行や投資ファンドからの出資に加え、文部科学省の中小企業イノベーション創出推進事業や防衛省の研究案件など、官民一体での支援を受けながら開発が進められています。このような仕組みが、開発初期のリスクを分散しつつ、技術開発のスピードを維持するうえで役立っています。

カイロスロケットの費用の背景には、こうした多様な企業や公的機関との連携があり、単独のベンチャー企業では難しい規模の設備投資や研究開発が可能になっているのです。

参考資料:SPACE ONE会社概要

カイロスロケットの費用を総括

この記事のポイントをまとめます。

  • カイロスロケットの費用は原価と商用額の差が大きい構造
  • カイロスロケット爆発は自律安全機能が作動した結果とされる
  • 初号機の失敗原因は推進力予測誤差による安全範囲逸脱と説明
  • カイロスロケット2号機は誤信号で姿勢制御が乱れ飛行継続不可に
  • カイロスロケット3号機は改良後に複数衛星打ち上げへ再挑戦予定
  • カイロスロケットを飛ばす費用は射場運用費などを含む総合コスト
  • カイロスの打ち上げ料金は海外より高めだが国内運用の価値が大きい
  • カイロスロケットの何がすごいかは即応性と高度な安全設計にある
  • 増強型は液体メタン上段で能力向上し費用競争力強化も狙われている
  • カイロスロケットを開発する企業は官民連携で事業基盤を強化している
  • 民間射場スペースポート紀伊が頻度向上と費用削減を後押ししている
  • 固体燃料中心の構成は簡素で安価だが推力制御精度向上が課題になる
  • 防衛案件では要件が厳格なため費用と信頼性の最適バランスが重要
  • 高頻度化で固定費を分散し一機あたり費用低減の効果が期待される
  • 要するに費用は即応性や安全性など総合価値で判断する必要がある

最後までお読みいただきありがとうございました。

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