飛行機にヘアスプレー/ANAの持ち込み可否と預け荷物のルール解説

着陸態勢の旅客機

飛行機にヘアスプレーを持ち込みたいと考える方にとって、ANAのルールを正しく理解しておくことは非常に重要です。特に「飛行機 ヘア スプレー ANA」と検索している方は、国内線と国際線のルールの違いや、200mlのヘアスプレーが機内持ち込みできるかどうかなど、具体的な条件を知りたいのではないでしょうか。

ANAでは、ヘアスプレーをはじめとしたスプレー缶の取り扱いについて細かい規定が設けられており、ケープのような製品を預け荷物に入れる際にも注意が必要です。

また、液体物の管理が比較的緩やかな国内線であっても、ジップロックの使用が便利な場面や、スーツケースに入れてはいけないものがあるなど、見落とせないポイントが多数存在します。

さらに、ヘアアイロンのように電池や熱源を含む製品については、飛行機の保安検査でバレるリスクも高く、正しい取り扱いを知らなければトラブルにつながる可能性があります。

このページでは、ANAを利用する際のヘアスプレーやスプレー缶の機内持ち込み・預け入れに関する最新ルールを、国内線・国際線それぞれの視点から丁寧に解説します。安心して搭乗するための準備に、ぜひお役立てください。

この記事を読んでわかること
  • ANAの国内線と国際線でのヘアスプレーの持ち込み・預け入れ条件
  • スプレー缶の容量や噴射弁の保護といった具体的な規定
  • ケープなど市販スプレーを預け荷物に入れる際の注意点
  • 飛行機でのヘアアイロンや液体物の取り扱いルール
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目次

飛行機にヘアスプレー ANAの持ち込みルール

旅客機を背景に、ヘアスプレーを見せて微笑む日本人女性のCA
ボクのヒコーキ・イメージ
  • ANAのヘアスプレー持ち込み 国内線の条件とは
  • ANAのスプレー缶持ち込み 国際線の注意点
  • 飛行機にヘアスプレー 200mlなら機内持ち込みは可能?
  • ANAではスプレー缶のケープを預け荷物に入れていい?
  • 液体の持ち込み 国内線でジップロックの必要性は?
  • スーツケースに入れてはいけないもの 国内線まとめ

ANAのヘアスプレー持ち込み 国内線の条件とは

ANAの国内線でヘアスプレーは、適切な容量と保護措置があれば問題なく持ち込み・預け入れが可能です。国土交通省

身だしなみの一環として使用されるヘアスプレーは、分類上「化粧品類」に該当します。以下の条件を満たせば機内持ち込みおよび預け入れ荷物として許可されています。

持ち込み・預け入れ条件

  1. 容量制限:
  • 1つの容器につき0.5リットル(または0.5kg)以下のもの
  1. 総量制限:
  • 1人あたり合計2リットル(または2kg)まで持ち込み・預け入れ可能
  • この制限は「化粧品類」「医薬品・医薬部外品」「スプレー缶」の3種類を合わせた総量です
  1. 安全対策:
  • スプレーは噴射弁が偶発的に中身が漏れるのを防ぐため、キャップや適当な方法(噴射弁が押されないような措置)で保護されていること

重要なポイント

  • ヘアスプレーは「化粧品類」に分類されており、「非放射性の化粧品・医薬品(ヘアスプレー含む)、スポーツ用品・日用品(引火性ガス・毒性ガス以外のもの)」という区分で持ち込み・預け入れが可能です。
  • エアゾールタイプの「ケープ」シリーズなども、同じ条件下で機内持ち込み、預け手荷物が可能です。
  • 「スプレー」にはガスが充填されたエアゾールスプレーと液体が充填されたミストスプレーの両方が含まれます。

持ち込み不可のスプレー類

以下のタイプのスプレーは持ち込み・預け入れができません

  • 引火性ガスを使用した日用品・スポーツ用品のスプレー類
  • 害虫駆除目的の殺虫剤
  • 漂白剤やカビ取り剤、「塩素系」「混ぜるな危険」と表示されているもの

このように、ANA国内線では、ヘアスプレーの機内持ち込みが認められていますが、容量や安全措置に関する条件を守ることが前提です。購入時のパッケージや缶のラベルにある容量・成分・注意書きなどを出発前に確認しておけば、空港でトラブルになることを避けられます。


ANAのスプレー缶持ち込み 国際線の注意点

ヘアスプレーを見せて笑顔で乗客に説明する日本人女性のCA
ボクのヒコーキ・イメージ

国際線を利用する際には、スプレー缶の取り扱いに関して国内線とは大きく異なる厳しい制限が課せられています。ANAの国際線でも同様で、特に「ヘアスプレーなどのエアゾール製品」は液体物として扱われるため、注意が必要です。

国際線では、テロ対策の一環として「液体物の機内持ち込み」に制限が設けられており、スプレー缶もその対象となります。基本的なルールは、「1容器あたり100ml以下」「全ての容器を1リットル以下の透明なジッパー付きプラスチック袋にまとめる」「1人1袋まで」です。

したがって、一般的な200mlや300mlのヘアスプレー缶は機内に持ち込むことができません。

一方で、100ml以下のミニサイズのスプレーであれば、他の液体物と合わせて透明袋に入れた上で機内持ち込みが可能です。この条件を満たさないスプレーは、持ち込み時に保安検査で没収される可能性が高いため、搭乗前に必ず確認してください。

機内への持ち込みが認められないスプレー缶でも、条件を満たせば受託手荷物として預けることが可能です。この際の主なルールとしては、1容器あたりの容量が0.5リットルまたは0.5キログラム以下であること、そして1人あたりの合計が2リットルまたは2キログラム以内であることが求められます。

さらに、安全対策として噴射弁にはキャップを装着するか、同等の保護措置が取られていなければなりません。もし容量を超えていたり、噴射弁の保護が不十分な場合は、預け荷物であっても搭載を断られることがあるため、出発前の確認が欠かせません。

さらに注意したいのは、引火性または毒性のガスを使用しているスプレーです。これらは、容量や保護の有無にかかわらず、持ち込みも預け入れも一切できません。製品ラベルに「火気厳禁」「高圧ガス」「毒性ガス」などの表示がある場合は特に注意してください。

このように、ANA国際線ではスプレー缶の取り扱いに関して複数の制限があるため、事前の準備が重要です。国際線を利用する際は、液体物規制に関する最新のルールを確認し、不明な点があればANA公式サイトや空港の問い合わせ窓口で確認すると安心です。


飛行機にヘアスプレー 200mlなら機内持ち込みは可能?

ヘアスプレーを見せて旅客機に乗り込もうとするレトリバーの乗客と確認をする猫のCA
ボクのヒコーキ・イメージ

200mlのヘアスプレーを飛行機に持ち込めるかどうかは、「国内線」と「国際線」でルールが大きく異なります。どちらのケースかによって対応が変わるため、ここで整理しておきましょう。

まず国内線の場合、200mlのヘアスプレーは機内に持ち込み可能です。先述のように、ANAでは1容器あたり0.5リットル(500ml)以下、かつ合計で2リットル(2kg)以内であれば、化粧品類としてスプレー缶を持ち込むことができます。

200mlであれば容量内に十分収まるため、ルールを守れば問題ありません。ただし、噴射弁がキャップで保護されている必要がある点は見落とさないようにしてください。

一方で国際線では話が変わります。国際線では液体物の機内持ち込みに厳しい制限があり、すべての液体・ジェル・エアゾール類は1容器100ml以下という条件がついています。つまり、200mlのスプレー缶はこの制限を超えているため、機内に持ち込むことはできません。

これを知らずに持ち込もうとすると、保安検査で没収されるケースも多いため、注意が必要です。

では、200mlのヘアスプレーは預け荷物に入れることができるのでしょうか。答えは「はい」であり、条件を守れば預け入れが可能です。

ANAでは国際線においても、1容器0.5リットル以下、合計2リットルまでの範囲内であれば、スプレー缶の預け入れが認められています。加えて、やはりキャップなどで噴射弁がしっかり保護されていることが求められます。

このように考えると、200mlのヘアスプレーは、国内線なら機内持ち込みも可能であり、国際線なら預け荷物として対応すれば問題ありません。持ち込み方を間違えると空港で廃棄になるリスクがあるため、出発前に「どの路線で」「どの方法で」運ぶかをしっかり確認しておきましょう。

ANAではスプレー缶のケープを預け荷物に入れていい?

空港の預け荷物カウンターで、荷物を預けるレトリバーの乗客と、受け付ける猫の空港職員
ボクのヒコーキ・イメージ

ANAの国内線および国際線において、スタイリング用のスプレー「ケープ」を預け荷物に入れることは可能です。ただし、すべてのスプレー缶が許可されているわけではなく、一定の条件を満たす必要があります。ケープのようなヘアスプレーは、分類上「化粧品類」に該当するため、個人使用の範囲であれば輸送は許容されています。

主な条件は、容量と安全対策の2点です。1容器あたりの容量が0.5リットル(500ml)以下であること、そして1人あたりの合計が2リットル(または2kg)までに収まっていることが必要です。

市販されているケープの多くは50〜180g程度のサイズが一般的で、これらは上記の基準を超えないため、複数本を持っていく場合でも合計量に注意すれば問題ありません。

もう一つのポイントが、スプレー缶の「噴射弁の保護」です。ケープのようなエアゾール缶は、移動中の衝撃で誤って噴射してしまう危険があります。そのため、ANAでは噴射口をキャップで保護するか、類似の措置を講じることが義務付けられています。

キャップがない場合や破損している場合は、輸送を断られることもあるため、出発前に確認しておくと安心です。

また、化粧品類とはいえ、スプレー缶には「火気と高温に注意」といった表記があることが多く、誤解を招くこともあります。ただし、この表示があっても、航空会社が規定する内容に違反していなければ持ち込みは可能です。

要は、「引火性ガスや毒性ガスを使用していないこと」が条件です。ケープの場合は、通常の使用範囲においてはこれに該当しない製品が多く、一般的には問題ありません。

このように、ケープをANAの預け荷物に入れる際は、容量制限や保護措置を守ることでスムーズな輸送が可能です。念のため、空港でのチェックイン時に「化粧品用スプレーであること」と「キャップが装着されていること」を伝えると、より確実に対応してもらえるでしょう。


液体の持ち込み 国内線でジップロックの必要性は?

旅客機を背景に、両手でジップロックの袋を見せる笑顔の女性CA
ボクのヒコーキ・イメージ

ANAを含む日本国内線において、液体物の持ち込みにジップロック袋(透明で再封可能なプラスチック袋)を使うことは「義務」ではありません。これは、国際線のようにテロ対策として液体物の管理が厳しく制限されていないためです。

したがって、シャンプーや化粧水、ヘアスプレーといった液体類は、そのままバッグに入れて機内に持ち込むことが可能です。

一方で、ジップロック袋を使うことが推奨される場面もあります。例えば、液漏れのリスクを防ぎたい場合や、複数の液体物をコンパクトにまとめたいときなどです。特に化粧水や乳液などガラス瓶入りの製品は衝撃に弱く、気圧差でキャップが緩むこともあるため、予防的に密封袋に入れておくことで他の荷物を守ることができます。

ここで誤解されがちなのが、「国内線でも100ml以下にしないといけない」「すべて透明袋に入れないといけない」という国際線のルールとの混同です。実際には、国内線にはこのような制限はなく、容量の大きなペットボトル飲料やヘアスプレーをそのまま機内に持ち込むことも可能です。

ただし、持ち込む品目によっては「引火性ガス」や「高濃度アルコール」など、別の基準で制限されるケースもありますので、商品ラベルの確認は必要です。

また、化粧品やヘアケア用品などを複数本持ち歩く方にとっては、ジップロックの使用は整理整頓の面でも有効です。セキュリティチェック時の対応もスムーズになるため、使って損はありません。自主的な対策として取り入れる方が多いのもそのためです。

このように、国内線ではジップロックの使用は「任意」とされていますが、安全性と利便性の面から見れば、持参しておく価値は十分にあると言えるでしょう。


スーツケースに入れてはいけないもの 国内線まとめ

開いたスーツケースの中の荷物に猫パンチをする子猫
ボクのヒコーキ・イメージ

ANAをはじめとする国内線では、安全確保の観点から「スーツケースに入れてはいけないもの」が明確に定められています。これらの物品を誤って入れてしまうと、保安検査で発見された際に没収されたり、最悪の場合は搭乗自体が遅延する可能性も。ここでは、代表的な禁止物とその理由について整理しておきます。

爆発や噴射の危険があるもの

  • 火薬類(例:花火、クラッカー、弾薬)は爆発の危険性が高いため、持ち込み・預け入れともに禁止
  • カセットボンベや一部のスプレー缶(殺虫剤、防錆剤など)は高圧ガスを含むため輸送不可
  • エアダスターや防塵スプレーのように可燃性ガスを使用した製品も、日用品であっても禁止される場合が多い

引火性・可燃性のある液体類

  • ライター用燃料、塗料、接着剤、オイルランタンなどは飛行中の気圧変化で揮発しやすく危険
  • 密閉された可燃性液体は、輸送中の温度上昇により発火するリスクがあるため預け入れ不可

腐食性・有害な物質

  • 漂白剤や強力洗剤、水銀、農薬などは他の荷物や航空機に損傷を与える可能性がある
  • 安全面から厳しく規制されており、持ち込み・預け入れともに禁止されるケースが多い

電池関連の注意点

  • リチウムイオン電池やモバイルバッテリーはスーツケース(預け荷物)に入れることができない
  • 発熱や発火のリスクがあるため、必ず手荷物として機内に持ち込む必要がある

その他、条件付きのアイテム

  • 喫煙用ライターは1人1個まで持ち込み可だが、預け入れは不可
  • 刃物類は機内持ち込み不可で、条件付きで預け入れは可能
  • 工具やスポーツ用品は長さや形状により制限されるため、事前にルールを確認することが重要

このように、ANAを利用する際は「預け入れができない品目」を正しく把握しておくことが、スムーズな搭乗と安全なフライトの第一歩となります。出発前には航空会社の最新のガイドラインや国土交通省の情報を確認するようにしましょう。

参考資料:「機内持込・お預け手荷物における危険物について」国土交通省

飛行機にヘアスプレー ANAでの預け入れ注意点

空港の預け荷物カウンターで人差し指を立てる笑顔の女性職員
ボクのヒコーキ・イメージ
  • ヘアスプレーは容量と成分に要注意
  • スプレー缶は噴射弁の保護が必須
  • ヘアアイロンを飛行機に持ち込むとバレる理由とは
  • 国際線と国内線での違いを理解しよう
  • 不安な場合はANAに事前確認を

ヘアスプレーは容量と成分に要注意

飛行機にヘアスプレーを持ち込む際は、「容量」と「成分」の2点をしっかり確認する必要があります。これを怠ると、空港の保安検査で没収されたり、最悪の場合は航空機への搭載が拒否されることもあるため、注意が必要です。

まず、容量の制限についてです。国内線では1本あたり0.5リットル(または0.5kg)以下、かつ1人あたりの合計が2リットル(または2kg)以下であれば、ヘアスプレーの機内持ち込みや預け入れが可能です。

多くの市販品、たとえばケープなどのヘアスプレーはこの基準内に収まっているため、普段使いのスプレーであれば問題なく利用できます。ただし、複数本を持参する場合は合計量に気をつける必要があります。

100mlサイズのスプレーであれば最大20本まで可能という計算になりますが、実際にそこまで持ち込むことは稀で、現実的には数本程度が妥当でしょう。

次に見落とされがちなのが、スプレーに使われている「成分」です。特に問題となるのは、引火性ガスや毒性ガスを使用している製品。これらは航空法上、危険物として分類されており、機内持ち込み・預け入れともに一切できません。

ヘアスプレーの場合、「火気と高温に注意」という表示が缶にあることが多いため、不安になる方もいるかもしれませんが、それだけで禁止対象になるわけではありません。重要なのは、スプレーに使用されているガスが「引火性」または「毒性」であるかどうかです。

もし成分表に「LPG(液化石油ガス)」や「DME(ジメチルエーテル)」といった記載がある場合は、航空会社の判断で持ち込みを拒否される可能性があります。

さらに、国際線では液体物としての制限も加わるため、1容器100ml以下で、かつすべてを1リットル以内の透明なジッパー袋に入れることが必要です。これはテロ対策の一環として世界共通で実施されているルールであり、日本発着便でも厳守が求められます。

このように、容量だけでなくガスの成分や路線の違いによって取り扱いが異なるため、事前に製品のラベルを確認し、不明点があれば航空会社に問い合わせるのが確実です。ヘアスプレーは日常的なアイテムだからこそ、航空輸送のルールを見落とさないようにしましょう。


スプレー缶は噴射弁の保護が必須

スプレー缶の噴射ノズルの保護キャップ部分のアップ
ボクのヒコーキ・イメージ

スプレー缶を飛行機に持ち込む際に、特に注意しなければならないのが「噴射弁の保護措置」です。これはエアゾール製品すべてに共通する航空輸送上の基本ルールであり、ANAを含む各航空会社によって厳格に規定されています。

噴射弁とは、スプレーの内容物を噴出させるためのボタン部分です。この部分が露出したままだと、機内での気圧変化や荷物の圧迫によって、思わぬ噴射が発生する可能性があります。こうした誤作動は、火災や荷物の汚損、他の乗客の荷物への影響といったトラブルを引き起こす原因となりかねません。

そのため航空法では、「噴射弁をキャップなどでしっかり保護すること」が明確に義務づけられており、輸送の際には必ず守るべき要件となっています。

保護の方法としてもっとも一般的なのが、購入時に付属しているプラスチック製のキャップをしっかり装着しておくことです。

もしキャップが紛失してしまっている場合には、代わりにテープを巻いてボタンを固定する、スプレー缶全体を密封袋に入れるなどの対応も有効です。ただし、あくまで「偶発的に噴射しない」状態を保つことが前提であるため、適当な養生では不十分と判断されることもあります。

また、保安検査の現場では、スプレー缶の噴射弁がきちんと保護されているかどうかを目視で確認されるケースが多いため、梱包前にチェックしておくことが重要です。

特に預け入れ荷物としてスプレーを入れる場合は、他の荷物とぶつからないようにする工夫も求められます。例えば、タオルや衣類で包むことで衝撃を緩和し、安全性を高めることが可能です。

このように、容量や成分の条件をクリアしていても、噴射弁の保護を怠るだけで輸送を断られる可能性がある点は、ぜひ覚えておいてください。とくに化粧品や医薬品として使用されるスプレーは、個数制限や重量制限の緩和が認められることもありますが、安全対策は共通の条件です。

細かい部分ではありますが、確実に守ることでスムーズな搭乗が実現します。


ヘアアイロンを飛行機に持ち込むとバレる理由とは

ヘアアイロンを持って、客室に忍び込もうとする猫を指差して、笛を吹くレトリバーの空港警備員
ボクのヒコーキ・イメージ

飛行機に持ち込み禁止のヘアアイロンを手荷物に入れた場合、保安検査で「バレる」確率は非常に高いです。というのも、空港のセキュリティチェックでは、すべての機内持ち込み荷物がX線検査を受けるため、内部の構造がはっきりと映し出されてしまうからです。

ヘアアイロンには金属部品や電熱線、バッテリーなどの電子部品が内蔵されているため、X線画像上でも識別が容易です。特にガス式やリチウムイオン電池式のモデルは、一般的な電子機器とは異なる構造を持つため、検査員にとっても注意が必要なアイテムとされています。

中でも、リチウム電池が取り外せない充電式のヘアアイロンは、国際的なルールにより機内持ち込み・預け入れともに禁止されており、これに違反すると、その場で没収・廃棄されるリスクが非常に高くなるのです。

さらに、検査場では不審物として二次検査が行われるケースもあります。持ち物の中に異常な影が映った場合、検査員が荷物を開けて確認することがあり、その際に発見されれば持ち込みが許可されることはほぼありません。

また、航空会社や空港によっては、その場で搭乗者に事情を聞いたり、別室で確認されることもあるため、無理な持ち込みはリスクが大きすぎます。

一部のガス式ヘアアイロンや取り外し可能な電池式モデルであれば、条件を満たせば持ち込みが許可されるケースもありますが、それでも「1人1個まで」「詰め替え用ガスはNG」など細かなルールが存在します。そのため、どのタイプがOKで、どのタイプがNGかを事前に把握しておくことが重要です。

このように、保安検査の技術は非常に精度が高く、ヘアアイロンの不適切な持ち込みは確実に発見されると考えた方が良いでしょう。意図的な違反でなくてもルールに反したものを持っていれば、トラブルになる可能性があります。安全かつスムーズに搭乗するためには、出発前に航空会社の規定を確認し、適切な準備を整えておくことが必要です。

国際線と国内線での違いを理解しよう

旅客機を背景に微笑む日本人のCAと猫のCA
ボクのヒコーキ・イメージ

ヘアスプレーやスプレー缶の取り扱いについては、国際線と国内線でルールが大きく異なります。この違いを正しく理解していないと、保安検査で止められたり、大切な持ち物を没収される可能性があるため、事前の確認が欠かせません。

まず国内線では、容量制限さえ守っていれば、スプレー缶を比較的柔軟に持ち込むことができます。具体的には、1容器あたり0.5リットル以下で、1人あたり合計2リットル以下であれば、機内持ち込み・預け入れともに可能です。

対象となるのは、非放射性で引火性・毒性ガスを含まない化粧品や医薬品のスプレー、例えばヘアスプレーや制汗スプレー、消臭スプレーなどです。

また、国内線ではジップロックに入れる必要はなく、通常のポーチやカバンにそのまま入れて持ち込むことができます。

一方、国際線ではテロ対策の一環として、液体物全般に対する制限が非常に厳しく設定されています。スプレー缶も液体物に含まれるため、機内に持ち込む場合は「1容器100ml以下」「すべての液体を容量1リットル以下のジッパー付き透明袋に入れる」「袋は1人1枚まで」といったルールを守らなければなりません。

つまり、200mlや300mlサイズのヘアスプレーは、国内線なら持ち込み可能でも、国際線では機内に持ち込むことができません。その場合は預け荷物として扱う必要がありますが、やはりキャップで噴射弁を保護するなどの条件は国内線と同様に必要です。

このように、国際線は「液体持ち込み制限」と「安全基準」が二重で適用されるため、国内線と比べてルールが厳格です。路線ごとにルールを混同しないよう、出発前に区別して確認することが求められます。特に海外旅行では、帰国便での制限も変わる場合があるため、往路だけでなく復路のルールも確認しておくと安心です。


不安な場合はANAに事前確認を

ヘッドセットマイクをつけてパソコンを使っている女性コールセンター職員
ボクのヒコーキ・イメージ

飛行機に荷物を持ち込む際、少しでも不安がある場合には、自己判断せずANAへ事前に問い合わせるのがもっとも確実な対応です。インターネット上の情報は参考になりますが、製品ごとに条件が細かく異なることも多く、誤った解釈が思わぬトラブルを招く原因になりかねません。

たとえば、スプレー缶に「火気と高温に注意」と表示されているだけで危険物扱いと勘違いするケースもあります。しかし、実際は成分や使用されているガスの種類によって判断が分かれるため、一概には言えません。

また、ヘアアイロンのような電子機器についても、電池が取り外せるかどうか、あるいは電池容量の記載内容などが輸送の可否に影響します。こうした細かな基準を一般の利用者が正確に見極めるのは、現実的には難しいところです。

ANAでは、電話窓口や公式ウェブサイトを通じて、手荷物に関する詳細な案内を行っています。特に「危険物お問い合わせ窓口」では、個別の製品について搭載の可否を具体的に確認できるため、不安を解消する手段として非常に有効です。製品のラベルやSDS(安全データシート)などの資料が手元にあれば、より正確な判断が得られます。

もちろん、空港でのチェックインや保安検査の際に確認を求めることも可能ですが、その場で持ち込み不可とされれば、廃棄せざるを得ないケースもあります。こうしたトラブルを未然に防ぐには、出発前の段階で航空会社に問い合わせておくことが最善策といえるでしょう。

どれほど注意深くルールを調べたとしても、「このアイテムは本当に大丈夫なのか」と不安に感じることはあるものです。そんなときこそ、ANAの公式なサポートを活用することで、余計な心配をせずに安心してフライト当日を迎えることができます。

飛行機でヘアスプレーを持ち運ぶ際のANAのルールまとめ

この記事のポイントをまとめます。

  • ANAの国内線では容量と安全対策を守ればヘアスプレーの機内持ち込みが可能
  • 国際線では100ml以下のスプレーのみ機内持ち込みできる
  • 200mlのスプレーは国内線では持ち込みOKだが国際線ではNG
  • スプレー缶は噴射弁にキャップなどで保護措置が必要
  • 引火性・毒性ガスを含むスプレーは国内線でも持ち込み不可
  • 預け荷物には1容器0.5L以下、合計2L以下までのスプレーを入れられる
  • ケープなど市販のスタイリングスプレーは多くが条件を満たす
  • 国内線ではジップロックの使用は義務ではない
  • 液漏れや整理の観点からジップロックの活用は有効
  • 高圧ガスや火薬類はスーツケースに絶対に入れてはいけない
  • モバイルバッテリーは預けずに機内持ち込みが必要
  • ガス式ヘアアイロンは条件付きで持ち込み可能
  • 検査でヘアアイロンの持ち込み違反はすぐに発覚する
  • 国際線は液体制限と安全規制が重なるため特に注意が必要
  • 不明点はANAの窓口や公式情報で事前確認すると安心

最後までお読みいただきありがとうございました。

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