飛行機のシャンプー持ち込み国内線国際線別ルールとおすすめ対策

2025年4月21日

飛行機にシャンプーを持ち込む際、「国内線と国際線でルールが違うのでは？」「小分けにすればOKなの？」と疑問に思う方は多いのではないでしょうか。実際、「飛行機シャンプー持ち込み」と検索して調べている方の多くは、旅行や出張の準備中で、機内に持ち込める条件や、預ける荷物に入れるべきかどうかを知りたいと考えているはずです。

この記事では、「飛行機にシャンプーは持ち込めるのか？」という基本的な疑問から、国内線と国際線で異なる制限内容、機内持ち込みの液体は100ml何個まで可能かといった具体的なルールまでを、わかりやすく解説していきます。

また、小分け容器の使い方や、ジップロックの正しい選び方、スーツケースに入れる際の注意点なども丁寧に紹介します。預ける荷物としてシャンプーを運ぶときの容量制限や、トラブルを避けるためのポイントも取り上げているので、事前にチェックしておくことで安心して搭乗することができます。

初めて飛行機に乗る方や、久しぶりに海外へ行く方でも迷わないよう、実用的な情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読んでわかること

国内線と国際線でのシャンプー持ち込みルールの違い
液体物を機内に持ち込む際の容量や容器の条件
ジップロックや小分け容器の正しい使い方
預ける荷物としてシャンプーを持参する際の注意点

飛行機のシャンプー持ち込み国内線と国際線の基本ルール

飛行機にシャンプーは持ち込めますか？
国内線でのシャンプー持ち込み制限とは
国際線でのシャンプー持ち込み制限とは
機内持ち込み液体は100ml 何個まで？
液体物の小分けとジップロック袋の使い方をわかりやすく解説

飛行機にシャンプーは持ち込めますか？

飛行機にシャンプーを持ち込むことは可能です。ただし、機内に液体を持ち込む場合は、一定のルールや制限があるため、内容をしっかり把握しておくことが重要です。特に、国内線と国際線ではルールに違いがあるため、混同しないよう注意が必要です。

シャンプーは「液体物」として扱われる点が共通しています。液体物のカテゴリには飲み物だけでなく、ジェル状・クリーム状・スプレータイプのものも含まれるのが特徴です。

つまり、シャンプーと同様に歯磨き粉、ヘアジェル、化粧水なども制限の対象となっています。そのため、シャンプーを持ち込む際は内容量を小分けにし、透明なジップロックタイプの袋に入れるなど、各ルールに適した形での準備が必要なのです。

特に国際線ではより厳しい基準が適用されることから、旅行前の確認をおすすめします。

また、搭乗前の保安検査で基準を満たしていない場合は、持ち込むことができず、その場で廃棄するよう求められるケースも。そうしたトラブルを避けるためにも、ルールに沿ってシャンプーを準備しておくことが大切です。

一方で、客室内で使用する予定がないのであれば、シャンプーは預け入れ荷物に入れておく方が安全です。機内では気圧や温度差の影響で容器が破裂したり液漏れしたりする可能性があるため、密閉したうえでスーツケースに入れておくのが基本といえるでしょう。

つまり、シャンプーは飛行機に持ち込めるものの、「そのまま」ではNGということになります。正しい方法で準備を行えば、問題なく機内へ持ち込むことができます。

国内線でのシャンプー持ち込み制限とは

大量のシャンプーを持って空港内を移動する中高年女性 — ボクのヒコーキ・イメージ

国内線では、国際線に比べると液体物の持ち込みルールは比較的緩やかですが、まったく自由というわけではありません。ここで押さえておきたいのは、シャンプーが液体物に分類されるという点です。これは国内線であっても変わりません。

国内線でシャンプーを機内に持ち込む場合、基本的には1容器あたり100ml以下にする必要があります。そして、それらの容器をまとめて1リットル以下の容量の透明なプラスチック袋（再封可能なジップロック型など）に入れることが推奨されています。袋のサイズについても、縦横の合計が40cm以内であることが一般的な基準です。

ただし、国内線ではこの袋の個数に厳格な制限は設けられていないケースが多く、容器の合計容量が1人あたり2リットルまたは2kgを超えなければ問題はありません。

また、機内で使用する予定がなく、単に持ち運ぶだけであれば、預け入れ手荷物としてスーツケースなどに入れるという選択肢も。この場合は、容器の容量が100mlを超えていても、上限0.5L（または0.5kg）以内であれば持ち込みが可能となっています。

とはいえ、すべての航空会社が同じ基準を採用しているわけではないことに注意が必要です。コードシェア便やLCCなど、異なる運航会社を利用する場合には、事前に公式サイトなどで確認しておくことを強くお勧めします。

シャンプーはガラス容器や漏れやすいパッケージであることも多いため、手荷物で運ぶ場合には二重に袋をかけるなどの工夫も有効です。安全かつ快適な空の旅のためにも、持ち込み前の準備は念入りに行いましょう。

参考資料：「国内線・国際線・JALマイレージバンクに関するQ&A」

国際線でのシャンプー持ち込み制限とは

小さなシャンプーの容器が入った透明なプラスチック袋を持って微笑む若いビジネスマン — ボクのヒコーキ・イメージ

国際線では、シャンプーを含む液体物の機内持ち込みに対して非常に厳しい制限が設けられています。これは、国際民間航空機関（ICAO）の指示に基づいて各国で共通化されたルールであり、テロ対策や機内の安全を目的としたものです。

具体的には、シャンプーは1つの容器につき100ml（または100g）以下でなければなりません。さらに、これらの容器をすべて、容量1リットル以下の透明で再封可能なプラスチック袋に収める必要があります。袋のサイズの目安としては、縦横の合計が40cm以内、あるいは縦20cm×横20cm以内が一般的です。

ここで注意すべき点は、「100mlを超える容器に100ml未満の液体を入れている場合」もNGとされることです。つまり、容器そのもののサイズが基準となっているため、中身の量だけを調整しても持ち込むことはできません。

また、この透明袋は一人につき1袋までとされており、複数の袋を持ち込むことはできません。袋は保安検査の際に取り出して提示する必要があるため、すぐに取り出せる位置に収納しておくとスムーズです。

一方で、保安検査を通過した後の免税店で購入したシャンプーなどの液体物は、特定の条件下で機内に持ち込むことが可能です。

例えば、未開封で密封されたICAO基準の袋（STEBs）に入っており、購入時のレシートが添付されている必要があります。ただし、乗り継ぎがある場合は、到着国の規則に従って再検査が行われ、没収される可能性もあるため、国際線利用時はとくに注意が必要です。

このように、国際線では細かいルールが多く、少しのミスで大切なシャンプーを没収されてしまう可能性もあります。余裕を持って準備し、あらかじめ航空会社や出発空港の規定を確認することが、安全なフライトへの第一歩です。

機内持ち込み液体は100ml 何個まで？

テーブルに並んだ小さなシャンプーの容器を見ながらあごに手を当てて考える若い日本人女性 — ボクのヒコーキ・イメージ

飛行機の機内に液体を持ち込む際は、「100ml以下の容器」に入れる必要がありますが、気になるのは“いくつまで”持ち込めるのかという点です。この点については、容器の数自体に明確な制限はなく、「1リットル以下のジップ付き透明袋に収まる分まで」という基準が設けられています。

つまり、100ml以下の小さな容器であっても、たくさん持ち込みたいからといって袋からはみ出してしまってはいけません。袋はチャックがきちんと閉まる必要があるため、パンパンに詰め込むのも避けましょう。目安としては、100mlの容器であれば5〜7個程度が無理なく入る上限になります。

ここで注意したいのが、「100mlを超える容器に少量の液体を入れて持ち込む」という行為です。この場合もNGとされており、容器のサイズが基準を超えている時点で持ち込み不可となります。どれだけ中身が少なくても、容器が100mlを超えている時点で検査に引っかかるため、必ず容器そのものを基準内のサイズに揃えるようにしてください。

また、透明袋の持ち込みは1人につき1袋までです。家族やグループで移動する場合は、それぞれが自分用の袋を持つことができますが、1人で複数の袋を使うことは認められていません。

機内持ち込みをスムーズに済ませるためには、あらかじめ使用する分量を見極めたうえで、必要な分だけ小分け容器に詰めるのが賢明です。必要以上に持ち込もうとすると、かえって検査で時間がかかったり、没収されたりするリスクも高まります。

液体物の小分けとジップロック袋の使い方をわかりやすく解説

小さなシャンプーの容器とジップロックの袋を持った笑顔の男性CA — ボクのヒコーキ・イメージ

飛行機に液体物を持ち込む際には、「小分け容器の準備」と「ジップロック袋の正しい使用」がセットで求められます。この2つは保安検査をスムーズに通過するための基本中の基本であり、ルールを守っていないと、最悪の場合その場で没収されることもあるため注意が必要です。

まず、小分け容器のポイントは、容量が100ml以下であることです。容器の素材にはプラスチック製やシリコン製が多く、ドラッグストアや100円ショップなどで簡単に手に入ります。選ぶ際には、密閉性が高く液漏れしにくい構造のものを選ぶと安心です。

特にシャンプーや化粧水のように粘度のある液体には、チューブ型容器が適しており、逆にスプレーやポンプ式のものは誤作動の可能性があるため注意が必要です。

続いてジップロック袋の使い方ですが、まず適切なサイズの袋を選ぶことが重要です。国際線では、容量1リットル以下で、縦横の合計が40cm以内（目安としては縦20cm×横20cm以内）の透明で再封可能な袋を使用する必要があります。

袋にマチがあるタイプや、立体的に膨らむ構造のものは規定外とされることもあるため、あらかじめパッケージに「機内持ち込み対応」と表示のある製品を選ぶと安心です。

液体を小分けした容器は、1人1枚のみ許可されているジップロック袋にまとめて入れます。袋の中が見えにくくなるような詰め込み方は避け、中身が一目でわかるように整理して収納することが大切です。検査場ではこの袋を手荷物から取り出して提示する必要があるため、バッグの中でもすぐに取り出せる場所に入れておくとスムーズです。

また、ラベルを貼って中身を明記したり、容器を色分けすることで、検査官にも自分自身にも分かりやすくなります。ジッパーが閉まりきらないほどパンパンに詰めると、ルール違反と見なされる可能性があるため、必要最小限にとどめておくことも重要です。

このように、液体物の機内持ち込みでは、容器の小分けとジップロック袋の使い方の両方を正しく理解しておくことが求められます。ほんの少しの手間をかけるだけで、保安検査をスムーズに通過し、安心して旅をスタートさせることができるでしょう。

参考資料：「国際線の航空機客室内への液体物持込制限について」国土交通省

飛行機のシャンプー持ち込み国内線と国際線の注意点

空港の荷物預かりカウンターで対応する笑顔の職員と乗客 — ボクのヒコーキ・イメージ

シャンプーは預けて荷物に入れますか？
スーツケースに入れるときのポイント
預ける荷物にする場合の容量制限
小分け容器の選び方と注意点
持ち込み制限違反で没収されないために
国や地域ごとのルールにも注意

シャンプーは預けて荷物に入れますか？

はい、シャンプーはスーツケースなどの「預け荷物」として持ち込むことが可能です。特に長期の旅行や滞在を予定している場合、機内に持ち込める量では足りないことが多いため、預け入れ荷物として持参するのが一般的です。預け荷物には、機内持ち込みよりも緩やかな制限が適用されており、大容量のシャンプーやボディケア用品も問題なく持ち運ぶことができます。

具体的には、1容器あたりの容量が0.5リットル（または0.5kg）以下であること、かつ1人あたり2リットル（または2kg）以内に収める必要があります。このルールは、シャンプーだけでなく、リンス・ボディソープ・化粧品などすべての液体・ジェル類に適用されるため、合計量に注意が必要です。

ここで注意すべき点がいくつかあります。まず、シャンプーの容器はしっかりと密閉された状態にしておくことが必須です。機内では気圧の変化によって液体が膨張し、フタが緩んでいた場合には漏れの原因になります。また、空港で荷物が乱雑に扱われる可能性も考慮し、二重に袋で包むなどの対策を行うと安心です。

一部の国や航空会社ではさらに細かな制限が設けられていることもあるため、出発前に航空会社の公式サイトで最新の情報を確認しておくと良いでしょう。これにより、空港でのトラブルや荷物の没収を避けることが可能です。

このように、シャンプーは預け荷物として持ち込めますが、容器の容量と全体の重さ、梱包方法などに配慮することで、より安全で快適な旅行が実現します。

スーツケースに入れるときのポイント

空港内をスーツケースで移動しながら人差し指を立てる笑顔の女性ツーリスト — ボクのヒコーキ・イメージ

シャンプーをスーツケースに入れて運ぶ際は、「漏れ対策」と「収納場所」に十分注意することが求められます。なぜなら、飛行機の貨物室では気圧や温度の変化が起こるため、液体類は予想以上に不安定になりやすいからです。

まずは、シャンプーの容器をしっかりと密閉してください。フタが緩んでいると飛行中に液体が漏れ出す可能性があります。できれば、フタ部分にビニールテープなどを巻いて補強しておくとより安心です。

さらに、万が一に備えて容器をジップ付きの袋やビニール袋に入れ、液体が漏れても他の荷物に被害が及ばないよう二重の防護策を講じると良いでしょう。

収納場所についても工夫が必要です。スーツケースの中央や下部に詰めてしまうと、移動時に他の荷物の重みで圧迫され、容器が破損するリスクがあります。そのため、なるべくスーツケースの隅や、クッション性のある衣類に挟む形で収納するのが理想です。

また、スーツケースに仕切りや収納ポーチがある場合は、そこにまとめて入れることで整理しやすく、空港での検査や開封時にも対応しやすくなります。

なお、海外旅行の場合は現地で手に入りにくい製品を持ち込むことも多いですが、シャンプーに含まれる成分が現地の法規制に触れる可能性があるケースもあるため、成分表示などにも目を通しておくとより安全です。

このように、ただスーツケースに詰めるだけでなく、細かい工夫や準備をしておくことで、トラブルなく大切なシャンプーを目的地まで運ぶことができます。

預ける荷物にする場合の容量制限

空港内の荷物預かり所で職員にスーツケースを拒否されて驚く乗客 — ボクのヒコーキ・イメージ

シャンプーなどの液体類をスーツケースに入れて「預ける荷物」として運ぶ場合、機内持ち込みよりも容量の自由度は高くなります。ただし、まったく制限がないわけではなく、航空会社や国際的な安全基準に基づいたルールがあるので注意しましょう。

まず基本となるのが「1容器あたり0.5リットル（または0.5キログラム）以下」であること、そして「1人あたり2リットル（または2キログラム）まで」という上限です。これはシャンプー単体の制限ではなく、同じカテゴリに分類される液体物すべての合計量に対する制限になります。

つまり、化粧水や乳液、洗顔料などの液体・ジェル・クリーム類も含めた合計で2リットル以下に収めなければなりません。

これを超えると、航空会社によっては預け入れを断られるか、内容量の確認・調整を求められる場合があります。過剰な持ち込みはセキュリティ上の懸念につながるため、出発前に使用する製品の容量をしっかり確認しておきましょう。

また、アルコール度数の高い液体（例：ヘアトニック、香水など）や、可燃性とみなされるエアゾール製品は、別の制限がかかることもあります。そうした製品を持ち運ぶ場合は、あらかじめ航空会社の公式サイトなどで該当品目が持ち込み可能かどうかを確認するのが安心です。

荷物の安全対策としても、液体容器はしっかり密閉し、漏れ対策を講じたうえでスーツケースの中に収納しましょう。中身が漏れて衣類や電子機器に影響を及ぼすケースもあるため、特に海外旅行時には注意が必要です。

小分け容器の選び方と注意点

両手に持った形の違う小さな容器を見比べて悩む女性ファッションモデル — ボクのヒコーキ・イメージ

シャンプーやその他の液体を飛行機に持ち込む際、避けて通れないのが「小分け容器」の準備です。正しい容器を選ぶことは、スムーズな保安検査通過だけでなく、液漏れ防止や収納効率にも大きく影響します。

選び方の基本は、まず「容量が100ml以下」であることです。100mlジャストのものや、それ以下の30ml・50mlといったサイズも豊富に販売されており、旅行期間や使用量に応じて使い分けるのが効果的です。

また、容器の形状にも注目しましょう。チューブ型は柔軟性が高く収納しやすい一方、ポンプ式やスプレー式は荷物内で誤作動しやすいため注意が必要です。

さらに大切なのが、密閉性の高さです。キャップが緩みやすいタイプや、開閉部分がしっかり閉じられない構造のものは、飛行中の気圧変化で漏れる危険性があります。購入時は「漏れ防止構造」や「密閉仕様」と書かれた製品を選ぶようにしましょう。

もう一つのポイントとして、透明な素材の容器を選ぶと保安検査で中身が確認しやすく、スムーズに対応できます。中身が何であるかを示すラベルを貼っておくことも有効で、似たような見た目の容器を使う場合の取り違え防止にも役立ちます。

ただし、100mlを超えるサイズの容器に中身が少量入っている状態でも、容器サイズ自体が基準外とされるため持ち込むことはできません。これは非常に見落とされやすい点なので、容器そのものの容量に注意してください。

このように、小分け容器を適切に選び、しっかりと準備することで、旅行当日のストレスを軽減し、安全かつ快適な空の旅をサポートすることができます。

持ち込み制限違反で没収されないために

飛行機に液体物を持ち込む際、ルールを正しく理解していなければ、保安検査場で没収されるリスクがあります。特にシャンプーや化粧品など、日常的に使うものは軽視されがちですが、航空機では厳しい制限が設けられているため、しっかりと対策することが必要です。

まず大前提として、液体物はすべて100ml以下の容器に入れ、容量1リットル以下の透明ジップ付き袋にまとめる必要があります。容器自体が100mlを超える場合、中身が少なくても持ち込みは認められません。

また、袋は1人1袋のみ、ジッパーが閉じられる状態でなければいけません。この基本を守らないと、いかなる理由であっても没収対象になります。

さらに、見落としがちなのが「容器の素材や形状」です。マチ付きの袋や、縦横サイズが大きすぎる袋を使用していると、保安検査で引っかかる可能性があります。検査員は袋のサイズや密封状態もチェックしているため、適正サイズのジップロック袋を用意し、余裕を持って詰めるようにしましょう。

また、透明袋をスーツケースの奥に入れてしまうと、検査のたびに時間を取られるだけでなく、確認がスムーズにいかず没収のリスクも高まります。手荷物の取り出しやすい場所に入れておくことで、検査時間の短縮にもつながります。

さらに、免税店で購入した液体物でも、乗り継ぎ時に基準を満たしていないと没収される場合があります。特に封が開いていたり、購入証明のレシートが入っていなかったりすると、安全性が確認できず機内に持ち込めないケースがあるため注意が必要です。

これらの点を踏まえて準備をしておくことで、検査場で慌てることなくスムーズに通過でき、必要なものをきちんと機内に持ち込むことができます。

国や地域ごとのルールにも注意

飛行機に液体物を持ち込む際には、出発地だけでなく、経由地や目的地の「国ごとのルール」にも十分配慮する必要があります。なぜなら、液体に関する持ち込み規制は国際的に共通する基準がある一方で、細かな部分は各国・地域の独自ルールに委ねられているためです。

例えば、日本を含む多くの国では「100ml以下の容器を1リットル以内のジップ付き透明袋に入れる」ルールが一般的ですが、中国大陸発の国内線では、液体物の機内持ち込みが原則禁止とされています。たとえ国際ルールに準拠して準備していたとしても、中国では保安検査ですべて放棄させられることもあるため、特別な確認が必要です。

また、EU加盟国やアメリカなどでは、ベビーミルクや医薬品などについては例外的に持ち込みが認められているものの、その際には医師の診断書や処方箋などが必要とされるケースもあります。さらに、同じ国であっても空港によって運用の厳しさに差があることもあるため、直前で慌てないためにも事前の情報収集は欠かせません。

乗り継ぎ便がある場合にも注意が必要です。保安検査を再度受ける国では、その国の基準に従って持ち込みが再評価されます。免税店で購入した液体物であっても、密封状態が不十分だったり、レシートが添付されていなかったりすると、乗り継ぎ国で没収される可能性も。

特にヨーロッパの空港ではこの点が厳しくチェックされる傾向があるので気をつけましょう。

こうした状況に対応するためには、旅行前に利用予定の空港や航空会社の公式サイトで最新情報を確認するのが最も確実。旅行代理店を通して手配している場合は、担当者に各国のルールについて尋ねてみるのも良い方法です。

このように、国や地域によってルールが異なるため、一律の感覚で準備を進めてしまうと予期せぬトラブルを招く可能性があります。丁寧な事前準備と情報収集が、安心・快適なフライトの鍵となるのです。