プライベートジェットの購入を検討している方にとって、その価格は最も気になる情報のひとつでしょう。実際のところ、機体の種類や用途によって価格帯は大きく異なります。安いモデルであれば数億円から、高級な機体では数十億円に及ぶケースも。
本記事では、ホンダのような国産機から、最高級の大型機までの相場を幅広くご紹介いたします。また、新品だけでなく中古価格で購入する場合の注意点や、日本人のオーナー事例についても解説。大谷翔平、前澤友作、ヒカキンといった有名人が所有するプライベートジェットの料金事例も取り上げています。
さらに、購入ではなく利用を検討している方向けに、チャーター料金の相場や所有後の年間維持費についても詳細に解説中。この記事を読むことで、自分に合ったプライベートジェットの選び方や予算設定の参考になるはず。
- プライベートジェットの価格帯と相場感
- 安価・中古機と高級機の違いや特徴
- 著名人の所有事例や使用実態
- 維持費やチャーター利用時の料金目安
プライベートジェット購入価格の基礎知識

- プライベートジェットはいくらで買える?
- 安いプライベートジェットの特徴と相場
- ホンダのプライベートジェットの価格
- 最高級プライベートジェットの価格帯
- 中古価格で購入する場合の注意点
プライベートジェットはいくらで買える?
プライベートジェットの価格は、数千万円から数十億円まで幅広く、機体の種類やメーカー、装備、製造年によって大きく異なります。
まず、比較的小型の機体であれば、約3億円前後から購入が可能。例えば4〜6人乗りのライトジェットクラスであれば、約3億円~8億円の価格帯に収まることが多いでしょう。国内外を短距離で移動する目的で使われることが多く、燃費や維持費も比較的抑えられる点が特徴です。
一方、中型から大型機になると価格は一気に上昇。8〜14人乗りのミッドサイズジェットでは約15億円から25億円、大型で高性能なモデルでは100億~数100億円以上になるケースも珍しくありません。特に長距離飛行や国際線レベルの装備を備えた機体は、その分コストも高額に。
また、新品と中古の違いも価格に影響を与えます。新機体は最新技術が搭載されており、内装や航続距離などの面で優れていますが、その分価格も高騰。中古機の場合、状態や使用時間、整備履歴などによって価格が大きく変動するため、購入前の詳細な確認が重要となります。
このように、プライベートジェットの価格は「どのように使うか」によって大きく変わるため、予算と利用目的を明確にすることが第一歩です。
安いプライベートジェットの特徴と相場

安価なプライベートジェットには共通した特徴がいくつかあります。それは「小型」「航続距離が短い」「装備がシンプルである」といった点です。
主に4〜6人乗りの小型機がこのカテゴリに該当し、相場はおおよそ3億円~8億円程度です。特にアメリカ製や新興メーカーのモデルはコストパフォーマンスが高く、初めてのジェット購入者にも人気があります。例えば、ホンダジェットやセスナの「Citation M2」などがよく知られているモデルです。
ただし、価格が安いということは、それだけ性能や快適性、搭載設備に制限があるということでもあります。例えば、航続距離が短いため、長距離の移動には不向きです。また、客室がコンパクトなため、ゆったりとした移動を求める場合にはやや物足りなさを感じることもあります。
一方で、小型である分、燃料費や駐機費用、整備費などの維持費も低く抑えられるため、経済的なメリットも大きいです。このようなモデルは短距離移動や国内利用が中心のユーザーにとって、非常に実用的な選択肢といえるでしょう。
安価なプライベートジェットは「高性能ではなくても十分に使える」ことを重視する方に向いており、コストを抑えてプライベートな移動手段を持ちたいというニーズに応える存在です。
ホンダのプライベートジェットの価格

ホンダのプライベートジェットとして知られる「HondaJet」は、ビジネスジェット市場の中でも比較的手が届きやすい価格帯に位置しています。販売価格はおおよそ6億円前後(約5〜6.5億円)とされており、小型機の中では性能とコストのバランスが取れている機体です。
この機体の最大の特徴は、独自の「エンジン上部配置」技術。通常は主翼や胴体に設置されるエンジンを、主翼の上に取り付けることで、空力効率や燃費、室内スペースの確保に貢献しています。こうした技術により、快適性と機能性を両立している点が高く評価されているのです。
座席数は最大7名が標準で、航続距離は約2,265 km。これは東京から札幌や福岡、あるいは近隣のアジア諸国へのフライトにも対応できる範囲です。内装は上質で、ビジネス利用にもプライベートな移動にも最適な環境といえるでしょう。
ホンダという日本ブランドの信頼性もあり、初めてプライベートジェットを購入する人にとって安心感があるのもポイント。また、海外メーカーと比較してアフターサポートや部品調達がしやすいという面も、長期運用を考える上で大きなメリットとなります。
最高級プライベートジェットの価格帯

最高級クラスのプライベートジェットとなると、価格は一気に跳ね上がり、100億円を超える機体も存在します。中には数100億円のオーダーメイド機もあり、まさに「空飛ぶ宮殿」と言えるレベルの仕様です。
こうした機体は、主に「大型・超大型ジェット」に分類されています。代表的なモデルには、ボンバルディアの「Global 7500」やガルフストリームの「G700」、あるいはエアバスやボーイングの旅客機を改装したVIP仕様のジェットなどが挙げられるでしょう。
いずれも長距離飛行(1万km超)、10〜20名以上の乗客に対応する広々とした客室、そしてシャワーや会議室、ベッドルームまで備えた設備が特徴です。
これらの機体は単なる移動手段ではなく、「空中で快適に生活できる空間」として設計されており、所有者は大企業の経営者や世界的な著名人が中心。オーダーメイドで内装を仕上げることが一般的で、インテリアのデザインや素材にもこだわりが反映されています。
これらの機体は価格が高いだけでなく、燃料費やメンテナンス、人件費、格納庫の確保など、維持にかかるコストも桁違い。そのため、運用するには豊富な資金力と管理体制が必要となります。高級プライベートジェットは、ステータスシンボルとしての側面も強く、「選ばれた人しか持てない贅沢」と言えるでしょう。
中古価格で購入する場合の注意点

中古のプライベートジェットを購入する場合、新品と比べて価格を大幅に抑えられる反面、見落としがちなリスクも存在します。単に「安いから」と即決するのではなく、複数のポイントを慎重に確認することが重要です。
重点チェックポイント
- 機体の総飛行時間と整備履歴
- 飛行時間が多い機体はエンジンや電子系統に負担がかかっている可能性あり
- 今後の整備や部品交換に高額な費用が発生するケースも
- 整備履歴が不明確な機体は安全面でも懸念材料
- 購入前に詳細なメンテナンス記録を確認し、必要であれば専門家に機体検査を依頼することを推奨
- 機内装備や内装の状態
- 時代遅れの通信システムやエンターテインメント設備が残っていることがある
- そのまま使用するのが難しい場合、後から改修が必要
- 結果として想定以上の出費につながる可能性も
- 登録国と機体の適法性
- 海外から購入した中古機の場合、日本国内での登録変更や再認可手続きが必要になることがある
- この手続きには時間と費用がかかる
- 書類の不備があると飛行そのものが制限される恐れも
- 保険加入や維持費の見通し
- 機体の年式や型式によって保険料やメンテナンス契約の条件が変動
- 購入時の費用が安くても、年間の維持コストが高ければ長期的な負担になる可能性
このように、中古価格での購入には魅力がある一方で、しっかりとしたリサーチと専門的な判断が欠かせません。コストを抑えながらも安全かつ快適に運用するためには、信頼できる業者やコンサルタントのサポートを得ることが成功への近道です。
プライベートジェット購入価格と著名人の事例

- プライベートジェットを持ってる芸能人の機体とその価格
- プライベートジェットを持つ日本人は?
- 大谷翔平のプライベートジェットの料金はいくらですか?
- 前澤友作のプライベートジェットの値段はいくらですか?
- ヒカキンのプライベートジェットの料金はいくらですか?
- プライベートジェットのチャーター料金は1回いくら?
- 自家用ジェットの年間維持費はいくらですか?
プライベートジェットを持ってる芸能人の機体とその価格
海外のセレブリティや著名人の中には、プライベートジェットを所有している人も多くいます。彼らが所有する機体は、単なる移動手段というより、空を飛ぶ”豪邸”といえるような設備を備えた特別な存在です。

例えば、アメリカの俳優ジョン・トラボルタは、ボーイング707を所有していたことで有名。ボーイング707は元々商用機として使われていた大型機で、個人所有するには相当な財力が必要です。価格はカスタム内容によって異なりますが、100億円以上になることも珍しくありません。

一方、歌手のドレイクが所有する「Air Drake」は、ボーイング767を改造した機体で、推定価格は約202億円とも言われているほど。大型機を個人で所有するだけでなく、オーダーメイドの内装やロゴ入りの外装など、ブランド性を重視した設計が特徴的です。
また、ラッパーのジェイ・ZはガルフストリームG650を所有しています。この機体は、プライベートジェットの中でも高級クラスに属し、価格は60億円前後とされているのです。
いずれの例でも、機体の価格に加えて、内装のカスタム費用や維持費を含めると、総額はさらに膨大に。芸能人や著名人のジェットは、単なる移動手段ではなく、成功の象徴やステータスを表すツールとしての側面が強いのが特徴です。
プライベートジェットを持つ日本人は?

日本においてプライベートジェットを所有している個人は、アメリカなどと比べてまだ少数ですが、近年その数は徐々に増加傾向です。主に、上場企業の創業者や著名な経営者、世界的に活躍するスポーツ選手などが該当します。
名前が知られている例のひとつに、ZOZO創業者の前澤友作氏が挙げられます。彼はガルフストリームG650ERという機体を所有しており、この機体の市場価格はおよそ6500万ドル(97億5000万円)とされているほど。長距離移動が可能で、東京からニューヨークまでノンストップで飛行できる性能を持っています。
また、スポーツ界からは大谷翔平選手が話題に上ります。彼自身が購入したという報道はありませんが、専用チャーター機での移動がたびたび話題になり、「いずれ購入するのでは」と予測する声も多いでしょう。
そのほか、名前は公表されていないものの、金融業界や不動産業界の一部富裕層がプライベートジェットを保有している例も存在。ただし、保有者の多くは個人名義ではなく、法人名義での所有にしているケースが多いため、外部からは確認しづらいのが現実です。
このように、プライベートジェットを持つ日本人は限定的ではあるものの、確実に存在しています。所有には巨額の初期費用と維持費がかかるため、その多くはビジネス上の効率化やブランド戦略の一環として導入されていることが一般的なのです。
大谷翔平のプライベートジェットの料金はいくらですか?

大谷翔平選手が利用したプライベートジェットの料金は、おおよそ4000万円から4500万円程度とされています。
具体的には、ロサンゼルスから東京までのフライトで約4500万円かかることがあると報じられています。このジェット機はファーストクラス並みの座席や、ゆったりと横になれるベッド、会議用スペースなどが整えられており、快適な移動を提供してくれるのが大きな特徴です。
また、大谷選手が実際に乗った際の片道の料金は4000万円で、これを自腹で支払ったと言う報道も。このように高額な費用がかかるプライベートジェットの利用は、特に大谷選手のようなトップアスリートが、競技のためにお金を惜しまない姿勢が表れています。

ボンバルディア・グローバル7500型 仕様表
項目 | 仕様 |
---|---|
購入価格 | 約7,300万アメリカドル |
航続距離 | 14,260 km(約7,700海里) |
最高運用速度 | マッハ0.925(982 km/h) |
最大乗客数 | 19人(通常のビジネス利用では12名程度) |
客室の広さ | 長さ16.59 m、幅2.44 m、高さ1.88 m |
機内は4つの区画に分かれており、快適性や居住性が高く設計されている点が特徴。広々とした空間が確保された機体です。大谷翔平選手はこの機体に7人で搭乗したとされています。
前澤友作のプライベートジェットの値段はいくらですか?

前澤友作氏が所有しているプライベートジェットは、ガルフストリーム社製の「G650ER」とされており、世界的にも人気の高い超長距離機です。このモデルは、航続距離が約13,900kmに及び、東京からニューヨーク、あるいはロンドンまでノンストップで飛行できる能力を備えています。
このG650ERの新造機の価格は、カスタム内容によって異なりますが、おおよそ97億5000万円といわれているほど。さらに、内装の仕様を個人の好みに合わせて豪華に仕上げることで、総額は100億円前後になる可能性も否定できません。
しかも、購入費だけがコストではありません。プライベートジェットを所有するには、機体の整備・保管・燃料・スタッフの人件費など、年間で数億円規模の維持費が発生します。前澤氏のような資産規模がなければ、長期的に維持することは現実的ではないでしょう。

また、前澤氏は宇宙旅行など先進的な活動にも積極的であるため、ジェット機の活用も単なる贅沢ではなく、ビジネスや広報の一環としての意味合いが強いと考えられます。こうした視点から見れば、彼のジェットは高額である一方で、戦略的な投資ともいえる存在なのです。
ヒカキンのプライベートジェットの料金はいくらですか?

ヒカキン氏は、YouTube動画などでプライベートジェットを利用している様子を公開していますが、現時点で本人が所有しているわけではなく、あくまでチャーターによる一時利用とされています。そのため、「料金」は購入価格ではなく、利用時のチャーター費用です。
ヒカキン氏が利用したプライベートジェットの料金は、1日の利用料金が1000万円。このプライベートジェットは、忙しいヒカキンが自分へのご褒美として日本縦断の旅行を行うために借りたもので、豪華な食事を楽しみながら沖縄から北海道への移動を実現しました。
ヒカキン氏のプライベートジェット旅行は、総費用が約1億3,000万円に上ると報じられている彼の夏休みスペシャル企画の一環として行われたものです。
この旅行では、沖縄での海やグルメを楽しみ、さらに大阪でたこ焼きを食べるために寄り道するなど、自由で贅沢な旅を満喫しました。また、旅の目的地である北海道では、1泊100万円の豪華なホテルにも宿泊し、温泉が楽しめるスイートルームに滞在したとされています。
ヒカキン氏のような影響力のある人物がプライベートジェットを使うのは、移動の快適性だけでなく、ブランディングや話題性といった側面もあるといえるでしょう。
プライベートジェットのチャーター料金は1回いくら?

プライベートジェットのチャーター料金は、目的地、飛行距離、機体のタイプ、滞在時間などによって大きく変わります。一般的な相場として、国内短距離であれば100万円台から利用可能ですが、海外や長距離になると数百万円〜数千万円に達することも。
例えば、東京から札幌までの片道チャーターであれば、小型ジェットならおよそ300万円程度が目安です。一方で、東京からハワイやロサンゼルスといった国際線の場合は、中型〜大型機を利用する必要があり、片道で4000万円〜5000万円前後になるケースも少なくありません。
さらに、チャーター料金には燃料代や空港使用料、パイロットやクルーの人件費なども含まれており、これらが価格に大きく影響します。また、往復ではなく片道だけの利用でも、機体を帰還させるための「回送費」が別途かかる場合があるのです。
こうした背景から、1回のチャーター料金は「距離と機体のランク」によって大きく変動することを理解しておくことが重要です。安く見える料金表示にも、諸費用が含まれていないことがあるため、見積もりをしっかり確認することを強くお勧めします。
自家用ジェットの年間維持費はいくらですか?

自家用ジェットの所有には、本体価格に加え、毎年多額の維持費が発生します。初期投資だけでなく、継続的な運用コストを見込んだ予算計画が不可欠。主な年間維持費項目は以下です。
1. 定期整備・メンテナンス費用
- 機体の状態や飛行時間に応じて法的に義務付けられている
- 年間1,000万~2,000万円程度が一般的
- 部品交換や突発的な故障が発生すると、追加費用が発生する可能性あり
2. 格納庫費用
- 空港や専用ハンガーに機体を保管するためのスペース代
- 年間500万~1,000万円
- 立地や施設の設備によっては、さらに高額になる場合も
3. パイロット・クルーの人件費
- パイロットを専属雇用する場合:年間約1,000万円
- キャビンクルーを加えると:合計で3,000万円以上に達することも
4. 保険料
- 機体保険、賠償責任保険、搭乗者保険などが必要
- 年間約500万~1,000万円
5. その他の運用関連費用
以下のような付帯費用も無視できません:
- 燃料の先行購入費用
- 通信・ナビゲーションシステムの維持費
- 空港使用料(駐機料・着陸料など)
- 飛行計画申請や許可取得の手続き関連費用
まとめ:年間総コストの目安は?
飛行回数や機体の種類によって異なるが、年間5,000万円~1億円以上にのぼるケースも珍しくありません。
このように、購入後も継続的に高額な支出が伴うため、事前にしっかりとした予算計画と維持体制を整えることが求められます。単なる資産ではなく、長期的な運用管理が必要な”移動手段”であると認識しておきましょう。
プライベートジェット 購入 価格の全体まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 小型ジェットは約3億円から購入可能
- 中型機は約15億円から25億円、大型機は100億~数100億円以上が目安
- 安い機体は航続距離が短く装備がシンプル
- 安価なモデルは3億円程度で手に入る
- ホンダジェットは約6億円でコスパが高い
- 航続距離や座席数により価格差が大きい
- 最高級機は50〜数100億円規模に達することもある
- VIP仕様の超大型機にはシャワーやベッドも搭載可能
- 中古機は価格を抑えられるが整備履歴の確認が重要
- 海外登録機は日本での再認可手続きに注意が必要
- 芸能人や富裕層は大型かつカスタムされた機体を所有
- 日本人の所有者は企業経営者や著名人が中心
- 国内のチャーター利用は1回100万〜1,000万円程度で変動
- 年間維持費は5,000万〜1億円以上かかる場合もある
- 所有には予算計画と長期的な管理体制が不可欠
最後までお読みいただきありがとうございました。
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